日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号から、ダイジェストで紹介します。
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トヨタ会長活躍の裏で
トヨタ自動車の豊田章男会長が表舞台に登場する機会が、俄かに増えている。1月23日には、会長付特別補佐のイチロー氏の米国の野球殿堂入りを祝い、会長名義で新聞広告を掲載した。
年明けには、ラスベガスで開かれた世界最大のテクノロジー見本市CESを訪問。米国時間の1月6日、豊田氏は会見を開き、静岡県裾野市に建設中の実証都市「ウーブン・シティ」の稼動を今秋にも始めると表明した。ウーブン・シティは5年前、豊田氏が社長時代にスタートした計画だ。
「ただ、会見は当初45分間の予定でしたが、実際は15分だけ。ラスベガスまで行ったのに記者たちは肩透かしをくらった格好です」(トヨタ担当記者)
さらに豊田氏は10日、幕張メッセで東京オートサロン2025にも登壇する予定だったが――。
「今度は疲労で欠席。その穴を息子の豊田大輔氏や元テレビ朝日アナウンサーの富川悠太氏らが埋めました」(トヨタ関係者)
欠席について大輔氏が「重病説があるんですが、ちゃんと生きています」と報告。生配信を見ていた豊田氏が「生きています」とコメントする一幕も。
「番記者たちも、日本にとんぼ返りをして幕張に駆け付けましたが、今度は欠席。体調不良でやむを得ないとはいえ、振り回されました……」(前出・記者)
※本記事の全文(約3800字)は、「文藝春秋」2025年3月号と「文藝春秋PLUS」に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。記事全文では下記の内容をお読みいただけます。
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三菱UFJ銀行は1月16日、元支店長代理の今村由香理容疑者が貸金庫から十数億円相当の金品を盗んだ疑いで逮捕された事件を受けて…
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★パソナの世襲の行方
パソナグループ(南部靖之社長)は1月14日、今年5月期決算が43億円の最終赤字に転落すると発表した。本業の引き合いが弱まっていることに加え…
■連載「丸の内コンフィデンシャル」
【2024年】
4月号 ローソン社長は誰に、みずほ信託の理系社長、三菱重工社長の「運」、郵政増田の後任候補
5月号 経団連会長の大穴は、シャープが堺工場売却か、カイロス親会社の痛恨、イオン岡田会長の狙い
6月号 LINEとヤフーの格差、小林製薬社外取の姿勢、東宝と松竹の明暗、MBOを狙う新手法
7月号 株価上昇で嘆く丸紅、社長の赤字を庇う会長、NTT人事の裏、暗雲垂れ込めるIR
8月号 西武の売却劇の謎、キリン買収三つの不安、あおぞら銀の落とし穴、M&A仲介業への懸念
9月号 二大重工の明暗、金融庁が狙う生保代理店、大物起業家“石丸推し”のワケ、後味悪い“株買い占め”
10月号 パナ低迷の要因は、JTのジレンマ、日清創業家の責任、ドンキ世襲の行方は
11月号 日産・内田社長の迷い、商工中金の退任観測の裏、ユニコーンの躓き、医療法人が上場?
12月号 船井破綻の内幕、セブンを伊藤忠が救う?、日鉄・橋本の苦境、ソニー・吉田に追い風
【2025年】
1月号 セブン買収のキーマン、あおぞら銀の受難、メルカリの内憂外患、外食高値買収劇の裏
2月号 日産ホンダの同床異夢、ソフトバンクの隙間風、HISの後継者は?、犬猿の仲は続く
3月号 《今回はこちら》

【文藝春秋 目次】芥川賞発表 安堂ホセ「DTOPIA」 鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」/フジ日枝代表への引退勧告/東大病院の先生が教える大腿骨骨折
2025年3月号
2025年2月10日 発売
1750円(税込)