ーー脇毛の反響はどうですか。

あにお 最初にSNSに載せたらすごく拡散してもらって。コメントも良かったんですよ。 特に女の子は「めっちゃ可愛い」みたいな反応してくれる子がたくさんいました。

本人インスタグラムより

 脱毛ってお金がかかるじゃないですか。でも、みんな、しなきゃいけないと思い込んでるんですよね。それっておかしいんじゃないかなって思っていて。だから脇毛を生やして「ちょっと可愛いかも」って思ってくれる子が増えたら、もう少しみんな生きるのが楽になるんじゃないかなと思ってます。 

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グラビア以外に念願のアーティスト活動も開始

ーー2023年に出版された写真集『月刊 あにお天湯』もヒットしました。

あにお 事務所時代も含めて、今までグラビアの仕事でお金をもらったことが全然なかったんです。それなのにめっちゃいい人に囲まれて、初めて自分の満足が行く作品を出せて、お金だったり反響だったりと返ってきたものも大きくって。とてもありがたかったです。生活も安定しましたし、今は心の落ち着きが半端ないんですよね。

本人インスタグラムより

ーー現在はグラビア以外にもアーティストとしても活動していて、個展も開いています。

あにお 絵は物心ついた時から描くのが本当に大好きで。描いたら描いただけ親に捨てられる環境ではあったんですけど。学生時代は絵は唯一の逃げ場だったので、絵で発散してたんです。

 BL漫画を描いていた頃もありました。BLが好きというかDNAに入っちゃってるんです。BLでしか湧き上がらない感情があるんですよね。大好きだった「イナズマイレブン」のアンソロジーに寄稿してました。好きなのがpixivで5件くらいしかないようなマイナーなカップリングで、なかなか摂取できないので自分で描いてしまえと思って。

©三宅史郎/文藝春秋

 ただ上京してからは絵を描くことからは離れていて。撮影の移動中に落書きをしていたら、スタッフの方に絵を褒めていただいて、それがきっかけで去年の夏に初めて個展を開きました。描いたものをいろんな人に見てもらえるし、買ってくれる人もいてすごいと思って。

 今は絵を描くことを取り戻していっています。もっと遅く、30代を過ぎたら、自然と描くんじゃないかなって自分の中で思ってたんですけど。 こんなに早く、絵が描ける状況になっていて、驚いています。