同期のCAから「今度お医者さんとの合コンがあるけど空いてる?」と誘われて…
――合コン三昧の日々にも最初に入り口があったわけじゃないですか? 1回目の合コンはどんなものだったんですか。
松尾 ロッカールームで同期のCAに「今度お医者さんとの合コンがあるけど空いてる?」って誘われたのが始まりです。後にCAと医者の合コンがすごく多いんだなって知ることになるんですけど。
初めての合コンは「こんな世界があるのか」という感じでした。港区のどこかのイタリアンだったと思うんですけど、私はもう本当におのぼりさんみたいな感じで、末席に座っていて。みんな会話も洗練されていて、男性たちも慣れていて、驚きましたね。
――最初の合コンは楽しかったですか?
松尾 楽しいっていうより緊張していて、周りをキョロキョロ観察して終わる感じでした。連絡先交換はあったかもしれないですけど、その後、私には連絡は来ませんでした。周りには華やかな子がいっぱいいますから。CAの中では、私は地味キャラだったと思います。
「もともとコミュ障だったけど…」合コンの幹事をするようになったワケ
――その後も合コンの話がどんどんくるんですか。
松尾 そうですね。帰国子女であったり素晴らしい経歴の同期の子たちと、児童養護施設出身の私が一緒に働けているのがすごく嬉しくて。そんな同期の子たちと友達になるには、何か私もギブできると仲良くなれるのかなと考えていました。
それで、これまで合コンで繋がった男の人に声をかけて、今度は自分が幹事になって合コンを開いたら、女の子からすごい感謝されたんですよね。これがすごく気分がよくて。
もともとコミュ障で、合コンで自分のことをアピールするのが得意じゃなかったんです。でも幹事って絶対に覚えられるじゃないですか。参加者の女の子からは感謝されますし、すごくいいなと思って。
――松尾さんの経歴ってドラマ「やまとなでしこ」みたいですよね。著書の中には「上流階級の人と会いたいから、男性の顔や容姿は気にしない」と書いていました。
松尾 上流階級というか、普段会えない人に会えるのは本当に刺激的だったので、顔は確かにそんなに見てなかったかもしれないですね。

