婚活アドバイザーとして3万人以上のクライアントの婚活相談を受けてきた松尾知枝さん(44)。大手日系航空会社のキャビンアテンダントを5年務めたあと松尾さんが選んだのは、なんと“合コン”を仕事にする道だった。果たして、モテる男女の決定的な違いとは? また、マッチングアプリでの婚活に大切なことについても教えてくれた。(全3回の3回目/1回目から読む)

現在は婚活アドバイザーとして活躍する松尾知枝さん ©石川啓次/文藝春秋

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CAから合コンアナリストへの転身

――松尾さんはCAを5年ほど務めたあと、合コン総研アナリストとしてテレビや雑誌で活躍されます。そもそもなぜCAを辞めることに?

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松尾知枝さん(以下、松尾) もともと長く勤めようとは思ってなかったんです。ある程度CAとして経験を積んだら、その経歴が使える違う仕事をしたいと思っていたんです。

 長く勤めていた先輩が「いい職業だけれど、ずっとやっていると、潰しが効かなくなる」と危機感を漏らしていて。何かセカンドキャリアを考えないといけないなって思っていました。

「ブラジャーの中にICレコーダーを隠して…」“合コンのプロ”としての活動

――そしてCA時代に毎週行っていた合コンを仕事にしたわけですね。いわば合コンのプロですが、CA時代よりもさらに頻度は上がったんですか?

松尾 その頃はコラムのネタ探しで週3~4回は合コンをしていました。ブラジャーの中にICレコーダーを隠して、合コン中の男女の会話を録音したりしていましたね。

 合コンを繰り返し開催してもらうには、男性から見て感じのいい子、可愛い子を連れていくのが大事だと思ったので、私に合コンを頼めば良い子を連れてきてくれると評判になるよう意識はしてました。

 ただ人気のある子って、いろんな人から誘いがあるのでドタキャン率も上がるんですよ。だからそのリスクを踏まえて、1人多めに声をかけておいたりとか、リスクヘッジは常に考えていました。

CA時代の松尾知枝さん(写真=本人提供)

合コンでモテる人の意外な特徴とは?

――完全に仕事ですね。合コンで人気のある男性はどんなタイプの人ですか。

松尾 やっぱり楽しませ上手な人ですね。逆に男性同士だけで内輪ノリで盛り上がっちゃうとダメです。女子は置いてきぼりになっちゃうので。

 席の配置にも問題があるんですよね。男性同士が横に座っちゃうと、男性は横の男性としゃべっちゃって、ただの飲み会になっちゃう。そういうのは幹事がしっかり席を男女交互にしないとダメですね。

――逆に女性はどういうタイプがモテましたか。