幼い頃に父母が別れ、妹・忍とともに親戚に預けられ転々と暮らした時期もあった。だが母が再婚してひとまわり下の弟が誕生した中学1年生のとき、原宿でスカウトされて芸能界入りをした。
「若い頃は年上の人しか目に入らなかったんだよね」
「『ファザコンって言葉で片づけて欲しくないんだけど、若い頃はやっぱり年上の人しか目に入らなかったんだよね』と淡々と話してくれたことがあります。言われてみればたしかに、ハタチ前後のときの田原俊彦さんも、辻仁成さんも結構年上だったな、と。
でもボクとは年がほぼ変わらないという話の流れで、『だってこっちだって年とってくるんだから、しょうがないじゃない』って笑っていました」(前出・元交際相手)
人気コンポーザーやスタイリストなどとの交際も報じられたが、2002年32歳のときに出会って8カ月の作家・辻仁成氏と電撃結婚し、フランスに移り住んだ。2004年には息子も誕生し、日仏を行き来するライフスタイルを送るようになっていた。
「フランスまで行っても(息子に)会えなかったこともあるんだよ」
だが、2014年には音楽家・渋谷慶一郎氏との不倫、辻氏との離婚が明らかになった。
「当時、辻さんは『あちらに好きな人ができたので』と周囲に説明していました。『だから当然息子はこちらで育てます』と離婚条件として親権をとりました。それが中山さんにとっては辛いものだったのは当然で、時折しか会うことができない息子さんへの思いは強かった」(前出・芸能デスク)
冒頭の、以前親密だった男性はこう話す。
「『フランスまで行っても(息子に)会えなかったこともあるんだよ』と言っていました。そういう彼女は母の顔というより、恋慕の表情のようにボクには見えました。息子さんも歌や芝居が好きなのかと訊いたことがあります。『音楽は好きだよ。芝居はどうなんだろう、知らないことがいっぱいあるね。離れていると』って。
彼女はずっと歌うことが好きだった。カラオケが大好きなのはもちろんだけど、酒席で歌いつつ『ライブやりたーい』ってよく言っていました」

