2人の息子のシングルマザーに

ふうか 下の子が11ヶ月の時です。いろんなことの積み重ねだったんですけど、最後は、家族の時間にしようと約束していた日に仕事だって嘘ついてパチンコに行っていたことが発覚して。それも1回目じゃなくて。もう耐えられないと思って、離婚を決めました。

 離婚調停で、養育費を払うのと、相手が希望していたので月に1回の面会を取り決めたんですけど、養育費は一度も払ってもらってないです。子どもとの面会も最初の1回だけで、一緒に息子たちと動物園に行った時に、息子が「あのおじさん誰?」って言って。それがショックだったのか、それ以来なにも連絡はないですね。

 養育費は裁判所に行って、給料を差し押さえすることもできると思うんですけど、もう一生関わりたくないので、何もしていないです。

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――2人の息子のシングルマザーになったわけですが、不安はなかったですか。

ふうか シングルになってからの方が楽だったんですよ。お金にも余裕ができて。以前は勝手に使われたりしていたのでギリギリでやっていたんですけど、手当とかももらえるようになったし、車のローンだったり車をいじるお金とかもなくなったので、むしろお金は増えました。

 それに相手が仕事を辞めていた期間は給料自体なくて、本当にカツカツで生活していたので、そういう心配がなくなるのが本当に嬉しかったですね。

ひらがなカタカナの教え方がわからなくて

――ふうかさんは離婚後、働き始めたのでしょうか。

ふうか そうです。保育園に預けて日中はパチンコ屋で働いて。とりあえず時給が高くて、日中だけ働けるのってパチ屋くらいだったので。朝、子どもたちを送った後に出勤して、保育園の最終お迎え時間の18:00に間に合うように仕事を終わらせるって感じで。保育園に行くようになってからはだいぶ楽になりましたね。

――子育てで悩んだことはありますか。

ふうか 長男が小学校に入った時に、ひらがなカタカナが書けなくて、それが困りました。自分の名前だけ書けるようにしとけばいいかなと思って、そんなに教えていなかったんですけど、周りの子はもうすでに全部読み書きできていたんですよね。

 焦って家で教えるんですけど、教え方もわかんなくて。「これが“あ”だから“あ”なんだよ」って言うしかないじゃないですか。その時はどうしたらいいんだろうって悩みましたけど、結局今はもうできているので。

 次男に関してはお兄ちゃんの教科書とかみていたんで、いつの間にか書けるようになっていたんですよ。子どもの学習能力ってすごいなって思いましたね。

 

――お子さんたちはお父さんがいないことを理解していますか。

ふうか 私の父のことをパパって呼んでいるんですけど、本当のパパじゃないってことは理解していますね。運動会とか授業参観とか、お父さんが参加するものは基本的には私が全部参加して。

 去年、運動会でお父さんたちに混じって全力で走りました(笑)。子どもたちに迷惑がかかるのは嫌なので、そういう時は他のお父さんに負けないように全力でやりますね。