なお点灯時に通知する以外に、終日ライトが点灯しなかった場合や、逆に終日ライトが点灯したままになっている場合に通知することもできます。一人暮らしで急に体調が悪くなり、助けが求められない状況になっても、これならば外部に気づいてもらえる確率が高くなります。高齢者の見守りならば、照明オン時の通知よりも、むしろこちらが重宝するかもしれません。

 一方で用途としてあまり向かないのは、ライトの点灯機会があまりない場所への設置です。年間を通して人がほとんど出入りしない自宅の離れや物置に設置し、いざ誰かが立ち入ると通知してくれる……という使い方は一見合理的ですが、そのために月額料金を払い続けるのは、コスト的に疑問符がつきます。

 頻繁に点灯する場所に設置したほうが、実力を発揮できる製品と言ってよいでしょう。

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点灯したら知らせる「点灯通知」以外に、オン/オフに一定期間変化がなければ通知する「期間通知」も選択できます(左)通知時間帯も設定できます。最小通知時間(前回の通知からの時間)は1分以上空ける必要があります(中央)ライトの明るさを3段階で設定できます(右)

高齢者の見守りに電話は負担、カメラも監視感が強い

 以上のように、負担をかけることなく安否を発信できるという点で、極めて優れた製品です。特に高齢者の見守りでは、頻繁に電話を掛けるとなると負担になりがちですし、かといってカメラを設置するとなると、監視されているようで嫌という人も多いでしょう。そうした場合に自ら発信する負担もかからず、また毎日のペースで自動的に発信してくれる本製品の仕組みは、理にかなっていると言えます。

 なお室内の動きを感知してライトを自動点灯させるなど、人感センサー搭載の電球のような使い方は、本製品は非対応です。このほか、ライトがリアルタイムで点灯しているかを離れたところから確認する機能もありません。このように、できそうに見えてできない機能はちょくちょくありますので、用途を決めるうえでは注意したいところです。

左が本製品(電球色)、右が昼白色のLED電球。オレンジがかった色であることで、やや用途が限定される可能性はあります

 ちなみに筆者が実際に使って唯一気になったのは、電球のラインナップがオレンジがかった電球色のみだということです。設置場所を決めるうえで制約にならないよう、真っ白な昼白色のモデルもラインナップしてほしいというのが、今回使ったうえでの感想です。

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