いまや世界規模で社会問題となりつつある歩きスマホ。それらを原因とする事故も頻繁に発生していることから、米ニュージャージー州のように、条例によって歩きスマホに罰金を科している自治体もあるほどです。とはいえ、危ないという自覚はありながらもなかなか止められず、減少につながっていないのはご存知のとおりです。
国内では、啓発を目的に、歩きスマホを検知すると警告を発するアプリが数多くリリースされています。ドコモやau、ソフトバンクなどキャリア自らが提供しているケースも見られますが、スマホを手に持ってほんの少し歩くだけでも、歩行に伴う振動を検知して警告を出すなど、かなり神経質な作りになっています。
必要なときに警告してくれるアプリが欲しい
確かに歩きスマホは危険ですが、警告があまりにも目障りだという理由でアプリ自体が無効化されてしまっては本末転倒です。そもそも目的は歩きスマホによる事故をなくすことにあるはずで、いざ事故が起こった時に責任の所在を明確にするためのものではないでしょう。
とはいえ、人身事故などに直結する重大な危険を、的確に警告してくれるアプリであれば、すべてのユーザが歓迎するに違いありません。
今回紹介するAndroidアプリ「Assistant SZ」は、そんなユーザにぴったりの、“本当に役に立つ”歩きスマホ防止アプリです。海外では歩きスマホをしながらウロウロする人を揶揄して「スマートフォンゾンビ(Smartphone Zombie)」と呼びますが、その頭文字である「SZ」という語のついたこのアプリ、いったいどのような仕組みなのでしょうか。
https://smartphone-zombies.com/
横断歩道や階段を検知。その仕組みとは?
「Assistant SZ」は、スマホの背面カメラを使って前方の障害物を監視し、重大なアクシデントにつながる要素を検知すると、警告してくれるアプリです。
具体的には、横断歩道や階段、歩道の段差などが見つかると、それに応じてスクリーンに警告を表示してくれます。つまり、歩きスマホ自体をブロックするのではなく、事故につながる重大な危険が近づいていると判断した時のみ、警告してくれる仕組みになっています。