暑い夏、外出先から帰宅した時に、すでに部屋が涼しい状態であれば、こんなに幸せなことはありません。とはいっても常時エアコンをオンにしていては電気代もかかりますし、かといってタイマーで決まった時間にオンにする方法だと、残業などで帰宅時間が遅れた場合、それだけ電気代がムダになってしまいます。

暑い日でも帰宅した瞬間から涼むことができる

 こうした場合に便利なのが、今回紹介するリモコンデバイス「Nature Remo(以下Remo)」です。この製品とスマホがあれば、スマホのGPSによる位置情報を利用し、自宅に一定距離まで近づくと自動的にエアコンをオンにできるようになります。これなら暑い日であっても、帰宅した瞬間から涼むことができるというわけです。

リモコンデバイス「Nature Remo」を自宅に設置すれば、スマホのGPSによる位置情報を利用し、自宅に近づくと自動的にエアコンをオンにできるようになります

自宅から半径500m圏内に入るとエアコンが自動運転を開始

「自宅に近づけば自動的にエアコンがオンになる」という仕組みを作るのに必要なのは、この「Remo」のほか、スマホ、およびWi-Fiルータの3つです。後ろ2つが揃っていれば、実質「Remo」だけを用意すればいいということになります。

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 設定作業は3つのステップに分かれます。まず「Remo」を家庭内のネットワークに設置し、スマホからアクセスできるようにします。この作業はスマホから、専用アプリを使って行います。Wi-Fiルータなどの設定を行ったことがあれば、迷うことはないでしょう。

まずは「Remo」を自宅のネットワーク内に設置します。設定はすべてスマホから行います

 続いて「Remo」に、エアコンのリモコン信号を学習させます。「Remo」にはさまざまな家電製品の赤外線リモコンのデータが内蔵されており、エアコンのリモコン信号を本製品に学習させることで、本製品を経由し、スマホからエアコンを操作できるようになります。

続いて「Remo」に家電製品を登録します。今回はエアコンの登録を行います
「Remo」に向かってエアコンのリモコンのボタンを押し、信号を学習させます
エアコンのメーカーが認識されました。「電源」と書かれたトグルボタンを押し、エアコンの電源がきちんとオンになるかを確認します
登録完了。この時点で「Remo」を経由し、スマホからエアコンを操作できるようになりました

 そして最後に行うのが、スマホのGPS機能を利用したエリアの設定です。例えば自宅から半径500mを範囲に指定しておくことで、外出先から帰宅する際、自宅まで500mの距離に入れば、自宅のエアコンが自動的にオンになる、という設定を行えます。