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“乱婚”信者サークルの異様な共同生活
4年半余りの歳月が流れた今年3月11日。大阪府警は、“創造主”を自称する大阪府河内長野市の占い師・濱田淑恵(62)、信者の滝谷奈織(59)、寺﨑佐和子(47)の3容疑者を逮捕した。それぞれの容疑は、濱田と滝谷が寺本さんと米田さんに対する自殺教唆、濱田と寺﨑が寺本さんの遺書を偽造した有印私文書偽造・同行使。
「寺本さんと米田さんも濱田を“創造主”と信じ込まされ、支配下に置かれている状態だった。2人が入水自殺させられた日、現場には濱田と滝谷も同行していた。濱田に指示され、マイクコードで寺本さんらの手首を繋いだのが滝谷。その2日後、同じく濱田の指示で寺本さんの遺書を偽造したのが寺﨑だった」(同前)
濱田たちは、河内長野市を拠点に、信者名義の複数の住処を使い分けつつ、共同生活を送っていた。
結婚と離婚を繰り返す“乱婚サークル”
社会部記者が語る。
「濱田、滝谷、寺﨑、もう1人の女性信者A子、寺本さんと米田さん。この男女6人のうち、寺本さんは滝谷、A子と結婚、離婚歴があったとされます。婚姻関係を差配していたのは濱田。滝谷は元夫を自殺に追い込んだことになります。また、寺本さんは以前、別の元女性信者とも婚姻関係にあったようです」
濱田を頂点とする狂信的な男女は、信者間で結婚と離婚を繰り返す“乱婚サークル”でもあったのだ。
その実態については後にも触れるが、寺本さんと米田さんは、なぜ自殺させられたのだろうか。
