6月12日、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談がシンガポールで行われた。歴史的な会談として注目を集めたが、発表された「共同声明」は具体性に欠け、評価が分かれる結果となった。トランプ大統領、金正恩委員長のものを中心に、米朝首脳会談をめぐる言葉を集めてみた。
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ドナルド・トランプ 米大統領
「本当に素晴らしい気分だ。私たちはこれから素晴らしい議論をして、大いなる成功を収めるだろう。栄誉あることであり、素晴らしい関係を築けると確信している」
朝日新聞デジタル 6月12日
金正恩 北朝鮮・朝鮮労働党委員長
「ここまでくるのは容易ではなかった。私たちの足をひっぱる過去があり、誤った偏見と慣行が私たちの目と耳をふさぐこともあったが、そのすべてを乗り越えてここまで来た」
朝日新聞デジタル 6月12日
米朝首脳会談は終始、非常に和やかな雰囲気で行われた。両者は米国と北朝鮮の国旗の前で、笑顔で握手を交わし、短く挨拶をかわして写真撮影に応じた。会談場に移ったトランプ氏が「本当に素晴らしい気分だ」と切り出すと、正恩氏は「ここまでくるのは容易ではなかった」と述べ、トランプ氏は「その通りだ」と応じ、再び握手をかわした。
トランプ氏と正恩氏は通訳のみを交えた一対一の会談を38分間行い、ポンペオ米国務長官ら幹部を交えた拡大会合に移った。ワーキングランチの後、トランプ氏は「大きな進展があった。これから署名する」と満足げに語った。
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金正恩 北朝鮮・朝鮮労働党委員長
「私たちがこの場に集まって、向かい合い座ったことは平和の前奏曲だと思います」
朝日新聞デジタル 6月12日
こちらは拡大会合の冒頭で語った正恩氏の言葉。この人、なんだか発言がいつもポエムっぽい。