西欧や日本の趨勢について、半世紀にわたり鋭い考察を行い続けてきた歴史人口学者で、家族人類学者のエマニュエル・トッド氏。その知性を実感できるさまざまな記事の中から、一部紹介します。
[全6本]
5月号掲載のトッド氏最新論考です。トランプ政権の政策について、被害妄想の関税は米国の内部崩壊を加速させることになると指摘。一方、ウクライナ情勢については、「トランプの演劇的な言動は予測困難であるのに対して、プーチンの冷静な言動は一貫した論理にもとづいていて、はるかに予測可能である」と述べました。
2025.04.09
「イスラエル・ガザ紛争」について初めてインタビューに応えたトッド氏。自らもユダヤ系にルーツを持つトッド氏はその複雑な心情を吐露した上で、イスラエルは「暴力の行使に自己の存在理由を見出している」と考察します。
2025.01.09
トッド氏は30年前から、「日本の問題は経済問題ではなく人口問題だ」と一貫して指摘してきました。現在、さらに少子高齢化が加速し、またトランプの再選により国際政治の不安要素も高まる中、日本はどのような道を選ぶことができるか。経済学者の成田悠輔氏と探究します。
2024.12.09
トッド氏の著書『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』について、作家の佐藤優氏は「プーチンの思想を理解する上でよき導きの糸になる」と語ります。「普遍主義的特殊主義」といった言葉を軸に、ウクライナ戦争の背景や今後の行く末について、思想史家の片山杜秀も交えて語りました。
2022.12.08
アメリカ、ロシア、中国、北朝鮮…。日本を取り巻く各国の状況や思惑を踏まえ、トッド氏は「日本は核を持つべき」と進言します。広島・長崎の過去を踏まえたうえでそれでも核保有を勧める、その理由とは何なのか。
2018.06.10
トッド氏が自身の40年にわたる研究成果をまとめた著書『家族システムの起源』。この本を起点として、日本の家族制度やそこから導き出される日本の問題点を、歴史家の磯田道史氏と語りました。
2016.11.10
