近年、退職代行の最大手として急成長を遂げているのが、株式会社アルバトロスが運営する「退職代行モームリ」だ。

街中を走る「退職代行モームリ」の宣伝トラック(編集部撮影)

「本人に代わり退職の意思を会社に伝えてくれるサービスで、『自分で退職の連絡をしたくない』という若者世代にヒット。利用者の6割以上が20代というデータもあります。

 モームリは2022年に創業し、従業員は50名ほど。『シューイチ』(日テレ系)を始め、多くの情報番組で取り上げられ、同社を利用した退職件数は、わずか3年で3万件を突破しました」(経済誌記者)

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「退職代行モームリ」公式Xより

他の退職代行を使って辞める人が後を絶たず…

 そんなモームリだが、内部では重大な問題が持ち上がっている。元従業員が告発する。

「モームリで働くことが『モームリ!』になり、他の退職代行を使って辞める人が後を絶ちません。すでに5人が退職代行を利用して辞めています」

 しかし、問題はそれだけに留まらない。

「モームリには、以前から法律違反の声が挙がっていました」(前出・経済誌記者)

 そもそも、弁護士以外が報酬目的で法律業務を行うことは、非弁行為として弁護士法第72条で禁じられている。退職を通知する以外の「残業代の請求」などの法律に関わる交渉を退職代行サービスは行ってはいけないのだ。

 モームリには、以前から非弁行為を行っているのではないか、という指摘があった。それに対して、同社は〈我々はあくまで依頼者の退職の意思を伝えているだけであり、(法律業務は弁護士に任せるので)交渉はしていない〉と説明してきた。

 だが、取材に応じた元従業員は、こう話す。

「モームリは非弁行為とは別の法律違反の疑いがあるのです」

 モームリの疑惑とは一体何か――。

「退職代行モームリ」の谷本慎二代表(本人Xより)

 4月16日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」及び4月17日(木)発売の「週刊文春」では、モームリが行った法律違反疑惑の詳細や、谷本慎二社長によるパワハラ疑惑、そして谷本社長による釈明などを詳しく報じている。

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