初のオーディション番組で、栃木弁がウケて評価される
――96年、高校3年のときにテレビに出てますね。これも遊びのノリの延長線で?
益子 うわっ、そうですね。恥ずかしいな。
福田 テレ朝でやっていた「AHERA」という番組です。
――間寛平さん司会のネタ披露番組でしたよね。
福田 渋谷でまずオーディションがあったんです。田舎者の高校生がただわけが分からず栃木弁で喋っているっていうシチュエーションだけがウケたって感じですね。
益子 渋谷公園通り劇場な。今はもう無いね。懐かしいよ!
福田 大平サブローさんをはじめとした審査員の先生方が、ネタを演った後、マルバツのカードを上げるんです。そこでマルが上がったことで勘違いしちゃった。
益子 俺が「イケる!」みたいなね。
福田 プロの方は素人に優しいから、褒めると思うんです。それを僕らは真に受けて大学進学で上京した後も活動し続けたのは、その体験があるからかなって。
――だけど、褒められて伸びるタイプもいるわけだし。それで持続できたのなら良かったと思うんですが。
福田 そこで厳しく評価されて心を折られてたら、すっぱり辞めてましたね。僕は凄く諦めが早いんです。子どものときの野球もバイオリンも途中で、すぐに嫌になって辞めちゃった。根性がないんですよ。今だって惰性で続けてるのかもと思ったり。
益子 あらあら、そうなの? なんつうの、慢性的になった?
福田 内省的だよ!
――バイオリンは「ビギン・ザ・ギンザ」のPVで披露してるじゃないですか。
益子 天才的なプレーをねえ。
福田 バイオリン演る時、俺のハードル上がるから、やめとけって(笑)。ま、でも根本では笑いが好きなので、益子と一緒に桜美林大学に進んでもオーディションを受けることにしたんです。
―― U字工事の芸名はお友達がつけたって本当ですか?
益子 連結溝でU字溝つうのがあるんでね、それを火消しのダチがカッコいいからって付けたんですって。それまではキャッチホン出る出るとか牛タンナポリタンとか渋いネームでしたんで。
福田 渋くないだろ! 100%おもしろネームだよ。
益子 気に入ってたくせにー。
福田 まあ、ね(笑)。
――キャッチホン出る出るでムード歌謡はイメージ湧かないなあ(笑)。
益子 どう考えてもコミックソング歌わなきゃなんねえですよね(笑)。
後編 U字工事のキャリアアップ術「揃いのスーツで舞台に立つ理由」
http://bunshun.jp/articles/-/7841
写真=榎本麻美/文藝春秋
INFORMATION
デビューシングル「ビギン・ザ・ギンザ」
2018年6月27日(水)発売 ¥1,204+税
1. ビギン・ザ・ギンザ
作詞:高田文夫 作曲:佐瀬寿一 編曲:矢田部 正
2. 東京右側ドゥワップ小僧
作詞:高田文夫 作曲:佐瀬寿一 編曲:矢田部 正
3. ビギン・ザ・ギンザ(オリジナル・カラオケ)
4. 東京右側ドゥワップ小僧(オリジナル・カラオケ)