「いやぁ……本当にね、とにかく残念の一言というか。うん」
夕刻、鎌倉の海を見下ろす洋館に帰ってきた男は、こう女優の死を悼んだ。
彼こそ、彼女が生前、その名前を口にしていた男だった。
昨年12月に急逝した中山美穂(享年54)。
素顔の彼女はとっても気さく
代表作の映画「Love Letter」(1995年)は公開から今年で30周年。4月から4Kリマスターでリバイバル上映されている。
「30年前はシネスイッチ銀座での単館公開でした。今回は北海道から沖縄までの全国公開。大ヒットした韓国でもリバイバル上映され、多くの観客を呼んでいます」(映画関係者)
トップアイドルとして年間2本の連ドラに主演していたが、「Love Letter」では2カ月間の小樽ロケでじっくりと作品に向き合った。以降、ドラマ出演は年1作のペースに。映画は美穂のキャリアを変えた。
プライベートでは2002年に作家の辻仁成と結婚。パリへ移住し、04年に長男を出産した。だが14年に離婚すると、息子は辻に引き取られ、美穂は再び日本で暮らし始めた。
「お酒が好きな彼女は自宅から近い恵比寿や中目黒でよく飲んでいました。ワインが好きで、素顔の彼女はとっても気さく。一度、中目黒の居酒屋で会ったときには、普通の席で飲んでいて、『美穂ちゃん、私たち個室で飲んでいるから、席を替わろうか?』と言ったら、『いいの、いいの。私はここで』と全然気にしていませんでした」(芸能プロ幹部)
あんなに悪い男はいないけど…
ワインで解放された美穂が、秘めた心の内を明かすことがあった。
ある日、美穂と一緒になった業界関係者は、夜中まで飲んで酔った美穂がこう口にするのを聞いた。
「私が人生で一番愛したのは、豊川悦司だ」
そして、こう付け加えたという。
「あんなに悪い男はいないけど……」
本物の「Love Story」はあったのか
美穂は「Love Letter」で豊川と共演。01年にはTBSの連ドラ「Love Story」で再び共演し、同年には豊川が脚本・演出のスペシャルドラマ「夫婦漫才」で主演している。
果たして美穂と豊川の間に、本物の「Love Story」はあったのか。
豊川を直撃すると…
4月23日(水)正午配信の「週刊文春 電子版」および24日(木)発売の「週刊文春」では、豊川の恋愛小説に記された中山美穂を想起させる一文や豊川が直撃に答えた内容を詳しく報じている。
