2010年代の半ばには俳優だけでなく、多くの芸能事務所の関係者とも関係を深めていく。その時の方法も一貫している。

〈これも何かの縁ですわ〉

〈僕は年齢も下ですから、これからは子分と思ってお付き合いさせていただきます〉

ADVERTISEMENT

 東谷と会話した事務所関係者たちの証言で共通しているのは、このように腰が低く、丁寧に頭を下げて回る東谷の姿だ。

天国から地獄へ…東谷の人生に起きた異変

「かわいげがあるやつだって印象はあったね。暴露動画で怒っている顔とはまったく別で、ニコニコして調子のいいことを言っていた。懐に入り込むのはうまかったということだ」(芸能事務所幹部)

 たとえその場にいなくとも、関係者を満足させることで信頼を獲得する。当時の東谷が自身に課していた最大の原則だった。こんな話がある。ある時、北海道で地方競馬の賞レースを終えたばかりの有名ジョッキー、調教師の接待先に困った芸能事務所の関係者が彼に電話を入れた。どこか札幌市内に良い店はないか。ざっくりとした予算とともにそう東谷に尋ねると、すぐさま店の手配を終えたという連絡が返ってきた。連絡した通りに店へと入ると、準備はすべて整っており、満喫するだけで良かった。感嘆した件の関係者がいくら礼を述べても「大したことじゃないので。いつでも言ってください!」と謙虚に振る舞っていたという。

 東谷は持ち前の話術で人の懐に飛び込み、厚い信頼を得ていた。頼られるのが好きな彼にとって、芸能人たちに囲まれた暮らしはまさに天国であり天職だっただろう。だが、2021年12月、Youtubeにアップされた一本の動画をきっかけに、東谷の人生は地獄へと転がり落ちる。

2024年 読まれた記事「インフルエンサー部門」結果一覧

1位:「かわいげがあるやつだった」島田紳助(68)と関係を結んだことも…20代前半にして“大物芸能人たちの仲間入り”「ガーシー(52)のビジネス手腕」
https://bunshun.jp/articles/-/78707

2位:「僕たちはふたり一緒に生きていて、幸せだった」“節約の鬼”だったサニージャーニーこうへいが妻の誕生日に送った「最高のプレゼント」の正体
https://bunshun.jp/articles/-/78706

3位:「お尻はビクビクッと震えていた」リンパ汁も出てきて…全身にタトゥーを入れた女性(33)が明かす、タトゥーを入れた意外な理由
https://bunshun.jp/articles/-/78705

4位:桜蔭→慶應医学部→モルガン・スタンレーを3カ月で退職…超エリート女性(24)が年収も地位も捨てて南房総で“年間100万円以下の生活”を始めたワケ《23歳でサイドFIRE》
https://bunshun.jp/articles/-/78704

5位:15歳で妊娠、高校退学し16歳でワンオペ育児…出産した三児の母(22)が語る、若ママへの偏見「子どもが子どもを産んだって…」
https://bunshun.jp/articles/-/78703