26歳のマサムネとモモカが、もうすぐ交際10年を迎えようとしている。しかし、最近モモカの態度がよそよそしく、別れの予感に不安を覚えたマサムネは相席バーに足を運ぶ。そこで出会った女性と関係を持ってしまうが、その女性がモモカの同僚だったことが判明する──。
『幸せになりたいマサムネ君』(文藝春秋)は、アラサー世代の恋愛をリアルに描いた新進気鋭の漫画だ。コミックシーモアの女性向けランキングで2位を記録するなど、早くも反響を呼んでいる。
本作の魅力について、作者のヨネマイさんに話を聞いた。
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リアルな人間性が魅力の主人公
本作の主人公マサムネについて、ヨネマイさんは「推しポイントは『リアルな人間性』」と語る。
「マサムネ君は読み進めていくほどに第1話の印象から変化していくと思います。神経質かと思ったら大雑把だったり、男同士でワイワイ騒いで飲み会したり、意外と優しかったり、真面目な一面があったり……。
現実世界の人間関係(もしくは恋愛関係)のように、会えば会うほどマサムネ君の新しい一面を知って好きになってほしいです」
ヨネマイ氏は、マサムネ君をはじめとするキャラクターの造形について、「作者が今まで出会った人を何十人も参考にしています」と語る。
「『こうゆう人いるなー』『こうゆう人好きだなー』とか実際にいる人を思い浮かべて、キャラクターを作り上げていった」という。


