iPad miniと比べて「有利な点」もあった!

 一方で、意外と格差を感じにくい点や、逆にiPad miniより勝っているといえる点もあります。

 一つは画面の見やすさです。前述のように解像度は低いものの、両製品ともにIPS液晶を採用しており、画面の明るさもそれぞれ400ニト、500ニトと十分です(iPad miniは500ニト)。1万円以下のタブレットによくみられる、横に並べると画面が圧倒的に暗く、視野角も狭い……といったこともありません。余談ですが、画面に触れた時の手の脂のつきやすさも、どの製品も同程度です。

画面輝度を最大にしたところ。左からiPad mini、レノボ製品、シャオミ製品。格安タブレットにありがちな画面の暗さは見られません

 さらに、シャオミ製品は、このクラスのタブレットとしては珍しく「セルラーモデル」をラインアップしています。多くのAndroidタブレットはWi-Fiモデルしかなく、直接ネットに接続できるセルラーモデルを用意しているiPad miniにユーザが流れる要因になっています。セルラー対応を条件に製品を探しているならば、iPad miniと競合する強力な候補になるでしょう。

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 またiPad miniよりも有利な点として、レノボ製品は1TB、シャオミ製品は2TBまでのメモリカードを追加できることが挙げられます。iPad miniはそのぶん内蔵ストレージの容量が多いとはいえ、それが価格差に直結するとなると「安い本体価格+メモリカードによる拡張性」の方を積極的に選択したいという人もいるはずです。

シャオミ製品は2TBまでのメモリカードを追加できるほか、SIMカードを用意することでセルラー接続にも対応します
3製品ともにUSB Type-Cポートを搭載。さらにレノボ製品(中)やシャオミ製品(下)はイヤホンジャックも搭載しています

 このほか、iPad miniではすでに廃止したイヤホンジャックをいまなお搭載しており、有線イヤホンが使えることに魅力を感じる人もいるかもしれません。ちなみに外部接続ポートはいずれもUSB Type-Cで、周辺機器類の拡張性はほぼ共通。充電速度こそ異なりますが、スマホなどと共通の充電器が使えます。