昨期まで立ち技格闘技「RISE(ライズ)」で“美しすぎるラウンドガール”として話題を集めたタレントのぽぽちゃん。実は高校生時代から東京ドームのビール売り子として働いていた過去を持つ。
そんな彼女が、同じビール売り子から買いがちな理由から、球団ごとのファンの特色、“ビール売り子マニア”の実態まで明かしてくれた。(全3回の2回目/3回目に続く)
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ビールがよく売れるのは「点を取り合っている試合」
――ビールが売れる試合、売れない試合とかはあるんでしょうか。
ぽぽちゃん 金曜のナイターは売り子の人数がまず多いです。逆に日曜のデーゲームは売り子の人数が減って、1つの売り場から何人か削られます。だから「うちは多分売り場ないし、日曜休むわ」って最初から出ない子もいました。
――昨年まで巨人に在籍した菅野智之投手が投げると、投手戦で試合が早く終わるからビールがあまり売れないと聞きました。
ぽぽちゃん 投手戦だったり、みんなが集中して見るような試合はビールが売れないんですよ。あと点差がついた試合は面白くなくなるから、お客さんがお酒を飲まなくなります。試合が終わる前に「負け、負け」っていって帰っちゃいますし。
逆にある程度、お互いに点を取り合っている試合だとみんな最後まで球場にいてくれるのでビールも売れます。
次の1杯を買ってもらうビール売り子の極意
――ビールの売り上げは前半勝負だそうですね。
ぽぽちゃん ビールは1杯目に買ってもらうのがとにかく大事です。1杯目が売れると、同じ人が買ってくれるので。「1杯目、このお客さん買ってくれたな」と思ったら、そのお客さんのビールがなくなりそうなタイミングに近くを通ろうかな、と考えたりします。
――確かに、同じ人からビールを知らず知らずに買っているかもしれないです。
ぽぽちゃん たぶん、それは売り子に見られてますね。「あの人、ビールの残りもうちょっとだな」って(笑)。
東京ドームって、カップに会社のマークがついているから。1杯目何飲んでて、2杯目多分何飲んだってわかるんですよ。「あの人はアサヒのカップだけを重ねているから、エビスの私からは買わないな」とか。それが見えないと無駄に動くことになるんですよ。
逆にいろんな会社のカップを重ねてる人は「なんでも飲めるんだこの人」って思うから、空いてるな、近く行こうかな、とか。