グラビア全盛期ともいえる2000年代、その愛くるしい笑顔と抜群のスタイルで活躍した小阪由佳(39)。渋谷でのスカウトから一気にグラビア界の頂点に立ったものの、メンタルはボロボロだったという。
身長169センチ、体重49キロ。すらりと長い美脚でも知られた小阪だったが、「病んで」芸能界からフェードアウトした後、2010年に開催したライブでは20キロ以上の激太り姿が激写された。その裏にあったという、メディアなどでも語っている壮絶な“洗脳体験”を経て、現在はメンタルコーチとしても活動する小阪が、“洗脳される側”のメンタリティを語った。(全3回の2回目/続きを読む)
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“闇落ち”していた時に元共演者の女性に相談して…
――精神的に不安定になっていったのは、いつ頃からですか?
小阪由佳さん(以下、小阪) 振り返れば、デビュー2年目ぐらいから少しずつ不安定になっていた気がするんです。いい時があれば悪い時もあって当たり前なのに、少しでも“悪い時”を察知するとすぐに慌てふためいていた。じわじわとメンタルがむしばまれていたんでしょうね。
――周囲に相談をすることは?
小阪 周りからは「焦らなくていいよ」とか、あたたかい言葉もたくさんかけてもらっていたと思うんだけど……人の話を聞く余裕もなく、結局は“次も呼ばれなきゃ”というプレッシャーに耐えられなかったんだと思います。
――その後に、問題の出会いがあったんでしょうか。
小阪 そうですね。自分でやれることは全部やって、それでも思うような結果にならない。完全に詰んでいて、“闇落ち”していた時に、以前番組で共演したことがある女性が占いもやっていることを思い出して。
今後自分はどうしたらいいか相談したら、こうした方がいい、ああした方がいい、と親身になってくれたんです。
――その女性からは、どんなアドバイスをされたんですか?
小阪 細かいことは記憶から消してるんですけど……最初、不安を煽るようなことをたくさん言われたのは覚えています。ひたすら「今のままだと危ない」とか「まずい」とか言われて、要するに、さらに不安を煽られるんですよね。
そうすることで、相手に「じゃあどうしたらいいの」ってすがりつかせる心理を醸成するんです。そのうえで、「こうしたらいい」ということをズバリ言う。
不安な心理状態の時って、「こうしろ」と言い切られたい欲が強いんですよね。助言された方が楽なんです。