「コサカーナ」の愛称で人気を博した元グラビアアイドルの小阪由佳さん(36)。2009年に芸能界を引退後、保育事業運営などを経て、現在は株式会社cheer lead代表として芸能人のメンタル面をサポートする活動や、次世代タレント育成などの活動に注力している。 

 そんな彼女に、芸能界デビューのきっかけや「ミスマガジン2004」グランプリ獲得の裏側、突然の芸能界引退に至った経緯などを聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く

小阪由佳さん ©️杉山拓也/文藝春秋

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保育士を夢見ていた少女が芸能界へ

――小さい頃はどんなお子さんでしたか?

小阪 3人兄妹の真ん中で、妹をすごく可愛がっていました。幼いながらに小さい子の面倒をみるのが好きで。小学校の卒業文集で「将来は保育士になりたい」って書いているような子ども時代でしたね。

――保育士を夢見ていた少女が、どんなきっかけで芸能界に?

小阪 高校3年の時、渋谷でスカウトされました。一方的にベラベラ喋るスカウトマンに「とりあえずオーディションを受けてみない?」と誘われて、最初は「この人怪しい!」と思ったんですけど……話を聞いたら、たまたま私と同じ中学校出身だったんです。そこで「〇〇先生知ってる?!」とか盛り上がっちゃって(笑)。

 実はその時、高校卒業後の進路が決まっていなかったんですよね。親からはいつも「うちは3人も子どもがいて、お金を掛けられないんだからね!」と言われていたので、大学や専門学校に進むのは経済的にも難しいだろうと思っていて。当時は就職氷河期だったし、そもそも特にやりたいことがなくて。

 そんなタイミングでスカウトされたから、「同じ中学のよしみでオーディションを受けてみようかな」と思ったんです。

©️文藝春秋

――どんなオーディションだったのでしょうか。

小阪 会場に行ってみたら、レースクイーンのオーディションでした。そしてその場所に、私が所属することになる事務所の女性マネージャーが来ていて。その人が私に声をかけてくれて、結局はその事務所に入ることになりました。