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――多少“おバカキャラ”を演じていたところもあった?

小阪 いや、私の場合は本当に答えがわからなかったんです(笑)。

――小阪さんはバラエティ番組以外の仕事も数多くこなしていましたよね。

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小阪 ドラマや映画にも出させてもらいましたし、コマーシャルの仕事もいくつか。多分やっていないのは舞台くらいじゃないかな。

 私から「これをやりたい」って思う暇もないくらい、本当にいろんなジャンルのお仕事にチャレンジさせてもらっていましたし、与えられた仕事はどれも楽しかったですね。

©️文藝春秋

23歳で突然の引退を決めた理由

――しかし2009年、23歳の時に突然芸能界を引退して世間を驚かせました。引退を考え始めたきっかけはなんだったのでしょうか。

小阪 実はデビューしてからずっと、芸能界での自分のキャラを確立できなかったんですよ。

 テレビに出ても「本当にこれでいいのか」と自分に自信が持てなかったんです。そんな状態でテレビに出続けるのが苦しかったというか……。

 しかも頭の片隅にはいつも「これからもずっと仕事がもらえるのだろうか?」という不安もあって。それが本当に辛かったです。

©️文藝春秋

――その苦しさや辛さを誰かに相談することは?

小阪 なかったです。同じ時期に活動していたグラドルの子たちもみんな自分のことで必死だったし、それぞれ悩んでいたので。

 秋山莉奈ちゃんとか木口亜矢ちゃんとか仲のいい子はいましたけど、たまに会って話をしても、相談するというより「そうだよね、みんな辛いよね」という“ガールズトーク”で終わっちゃう。

 一度、バラエティ番組でご一緒した芸人さんに相談したことがあったんです。そうしたら、「君はそのままでいいんじゃない? いるだけで面白い系だから(笑)」と言われて。それに対して私は「今のままでいいわけないでしょ!」と思っちゃったんですよね。