「ミスマガジン2004」でグランプリ獲得後、バラエティ番組などを中心に活躍の場を広げていた元グラビアアイドルの小阪由佳さん(36)。デビュー以来順調なキャリアを築いていたように見えたが、芸能界での立ち位置が定まらず、将来への不安や人間関係の疲れなどから精神状態が不安定になってしまったと振り返る。

 そんな彼女に、引退後に世間を驚かせた20キロ増の激太りと“洗脳騒動”の真相を聞いた。(全3回の2回目/1回目から続く

小阪由佳さん ©️杉山拓也/文藝春秋

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引退後に出会った知人女性による“洗脳”の始まり

――2009年、23歳の時に芸能界を引退してからは、どのような生活を送っていたんでしょうか。

小阪 デビューしてからの5年間、ずっと「売れるためにはどうすればいいか」だけを考えて生活していたんですよね。

 だから引退したあとは目標を突然取り上げられたように感じて、どうしたらいいかわからなくなってしまったんです。

 もう注目されなくていいはずなのに、心のどこかで「グラドルの時のように目立たなくちゃ」という焦りが残っていました。

 そんな時に、芸能界で出会った知人の女性から「太ったらまた注目されるんじゃない?」と言われて。その言葉を鵜吞みにして「よし、じゃあ太ろう!」となってしまって……。

©️文藝春秋

――それが、当時世間を騒がせた“洗脳”と激太り騒動。

小阪 今考えたらありえないアドバイスですよね。でも、その時は理性的な判断ができない状態だったんです。だから言われるがままに、とにかく食べ続けて、体重を増やして……。