小阪 当時は携帯電話の番号も変えて、芸能界のつながりだけじゃなく、家族や友人との関係も絶ってしまっていた。だから私にとってはその女性の言葉が“すべて”でした。
「この子は私の奴隷だから」衝撃的な“洗脳”の内容
――その女性は、初めから小阪さんを“洗脳”しようとしていたのでしょうか。
小阪 いや、初めは善意でアドバイスしてくれていたと思います。でもそのうち、だんだんと要求がエスカレートしていきました。
――例えばどんな要求を?
小阪 いくら食べ続けて体重を増やしても、「全然足りない。もっと太ったほうがいい」と言われるんです。そしてその女性の指示で、太った姿を世間に見せるために写真を撮って、世の中に公開しました。
でもその時はまだそこまで太っていなかったから、服の中にタオルをぶち込んで体を大きく見せて、顔はわざと二重アゴにして。それを見た人からは「あれは偽者じゃないか」という声をもらいましたね。
そしたら今度はその女性に「本当に太った姿をお披露目して、証明しないと」と言われて、お披露目ライブをやることになって……。ライブまでに太らなきゃいけないから、また食べ続ける生活を繰り返して、最終的にはグラドル時代より体重が20キロも増えてしまいました。
――あの時の小阪さんの姿は、かなり衝撃的でした。
小阪 “注目”を集められたという意味では、目標を達成できましたね。世間を賑わしてニュースにも取り上げられて、その女性と一緒にいる時は「わーい!」と喜んで。
でも、ひとりになった瞬間に「違う違う! こんなはずじゃなかったのに……!」と落ち込んでしまって……。当時は“情緒がジェットコースター状態”でしたね。
それにその女性から、だんだん嫌がらせのようなこともされるようになっていたんです。人前で「お前の脳みそは腐ってんだからな!」「この子は私の奴隷だから」と“言葉の暴力”を浴びせられたり。私のことを完全に支配しようとしていたんだと思います。