「大学の成績はSとAだけ取ります」18歳でスカウトされて芸能界デビュー

――学生時代から芸能界に興味があったんですか?

上原 中学受験があったので、小学校高学年の頃はテレビを観てなかったんです。だけど、中学校でみんながテレビの話をしているから、興味本位でテレビを観たら「こんなにキラキラした世界があるんだ」と驚いて。「私もこの世界に入りたい」と思うようになりました。

 特に、AKB48さんやももいろクローバーZさんといったアイドルにハマって。高校の学園祭で踊ったこともあるんです。

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――17歳で『CanCam』(小学館)「新世代モデルオーディション」に参加します。

上原 高校生は私くらいで、ほとんどが大人の方だったんです。私は太い足をブーツで隠していたんですけど、まわりの方たちはみんな足が細くて。そこでもコンプレックスを感じました。この頃から、スマホの待ち受け画面を美脚のモデルさんにしたんです。

――18歳でスカウトされて芸能界デビューしますが、親御さんは反対したんじゃないですか?

上原 大反対されました。親にとっては企業に就職することが当たり前で、芸能界なんて論外ですから。でも、意志を曲げない子だとわかっていたので、渋々認めてくれました。

――「大学は卒業しなさい」みたいな条件はあったんですか?

上原 それは前提でした。ただ、実家の海老名から仕事現場に通うのが大変で、ひとり暮らしをしたかったんです。その許可をもらうためにアルバイトでお金を貯めて、「大学の成績はSとAだけ取ります」と約束して、契約書にサインをもらいました。

――実際、成績のほうは……。

上原 SとAだけでした。

「足を出すことが恥ずかしくて…」アイドル時代に53kg→38kgまでダイエット

――2018年からグループアイドルのメンバーとして活動します。

上原 最初に入ったAdvance Arc Harmonyは半年で卒業して、転校少女*に加入しました。転校少女*では、コロナ禍になってお客さんの前でライブができなくなってしまって。今後の芸能生活を考えたうえで、卒業を決めました。

 グループアイドルの経験があったから、どんなことでも乗り越えられるようになったので、アイドルとして活動できたことには感謝してます。

アイドル時代の上原わかなさん(上原わかなさんのXより引用)

――アイドル時代、太ももの太さは気にしていましたか?

上原 衣装が短いスカートなので、足を出すことが恥ずかしくて。最初のグループに在籍している時期に、「痩せたらソロデビューさせてあげる」と言われてダイエットしたんです。ご飯を食べずに1日10km走って、53kgから38kgまで落としました。

 でも、お腹はカリッカリなのに足は太いまま。ファンの方から「もっとお肉がついていたほうがいい」と言われたし、体力がなくてしんどいし、客観的に見ても美しくなかった。「痩せても意味ないじゃん」と思って体重を戻したんです。

撮影=細田忠/文藝春秋

次の記事に続く 「パンツを穿いたら、お尻のあたりが裂けちゃうんです」“ウエストより太い太もも”がコンプレックスだった上原わかな(29)が語る、プロレスを始めてひっくり返った“価値観”

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