パンツを穿いたらお尻や足の付け根のあたりが…
――服装選びに困ることはありましたか?
上原 ミニスカートで足を出したくないし、ジーパンも太ももが入るサイズだとウエストがブカブカになってしまうから、ずっとロングスカートを穿いてました。パンツを穿いていたらお尻や足の付け根のあたりが裂けちゃうこともあったんです(笑)。
――本当はしたいファッションがあったんですか?
上原 ミニスカートもそうだし、めっちゃ細いスキニーパンツを穿いてみたかったです。黒木メイサさんや菜々緒さんみたいな美脚の方に憧れていたけど、「向き不向きがあるんだ」と諦めました。
――周りの同級生が羨ましいと感じることはありましたか?
上原 チアリーディング部にめっちゃ足が細い子がいて、スラッとした服を着ていた時は「いいなぁ」と思いました。私はボディラインが出るような服を避けていましたから。
Tシャツに「足太巨乳女」と悪口を書かれたことも
――コンプレックスがあるから好きな男性と上手く接することができない、みたいなことは……。
上原 女性って「細いほうがいい」と思いがちで、私自身もそう考えていたんですけど、男性側は意外とムチムチしているほうが好きみたいで。
――告白されることも多かったんですか?
上原 多かったほうじゃないかな(笑)。月1くらいで告白されてました。顔が大人びていたこともあって、よく先輩に告白されていたんです。自惚れているみたいに聞こえたらすみません!
――いやいや、事実ですからね(笑)。女性からのやっかみはなかったですか?
上原 高校の体育祭で着ていたクラスTシャツに、最後にみんなで落書きしたんです。私のTシャツの背中側を見たら「足太巨乳女」と書かれていたことがあって。それを見た時は落ち込みましたね。
小田急線でおじさんに「立派な大根が2本もあるね~」と言われ…
――学校外で視線が気になることはありましたか?
上原 小田急線に乗って帰宅していたら、日本酒「鬼ころし」のパックを持ったおじさんが近づいてきて、私の足を見て「うわ! 立派な大根が2本もあるね~」と言い放ったんです。いやぁ、ビックリしました(笑)。
――いまは笑いながら話していますが、その瞬間はめちゃくちゃ怖かったと思います。
上原 思わず涙を流したんですけど、乗客の方たちが慰めてくれて。余計に泣いてしまいました(笑)。
――太ももへの視線って気づくものですか?
上原 気づきます! いつも「見ないで!」と思ってました。電車内では足に視線が向かないように、ポニーテールにして大きなシュシュを付けていたんです。シュシュに目がいくように(笑)。
高校時代、学校指定の靴下じゃなきゃダメだったけど、私が先生にかけあってタイツがOKになったこともあるんです。

