――先ほど話に出たチアリーディング部について教えてください。
上原 活動はめちゃくちゃハードで、階段をダッシュしたり、部員を背負って坂道を走ったり、「ザ・体育会系」でした。チア部って、野球部とかの応援がメインのところと大会出場がメインのところに分かれていて、私の学校は大会を目指していたんです。
最初の頃は、代々木体育館で強豪校と争っていたけど、後半は、アメリカに本部があるUSA(United Spirit Association)ジャパンという団体の大会に出るようになって、全国で3位になったんです。
昼休みにお弁当を食べていたら、部員に囲まれて…
――大会には何人で出場するんですか?
上原 18人だったと思います。部員は30人以上いるので、選抜されるために体操教室に通っていたんです。
――ハリウッド映画を観ると、「チアリーダー=スクールカーストの上位」という描写が多いですが、上原さんのチア部はどうでした?
上原 落ち着いた学校だったので、みんな仲が良かったと思います。とはいえ、「女の世界」なので面倒くさいことがないことはなかったけど。
――部活内のライバル意識はあった、と。
上原 選抜の18人に入るか入らないか、というのはあるので。一度、昼休みにお弁当を食べていたら、部員に囲まれて悪口を言われたことはありました(笑)。思春期なので、ターゲットが順番で回ってくるんです。いまとなっては笑い話だし、その子たちとも仲がいいんです。
小学生の頃からムチムチの太ももがコンプレックスだった
――学生時代から大食いだったんでしょうか?
上原 スイーツパラダイスの食べ放題が流行って、部活のみんなと食べに行った時に「あれ? みんなの5倍くらい食べているな」と思ったことはあります(笑)。ただ、自分の大食いに気づくのはもっと先のことなんです。
――自分の太ももが太いな、と気づいたのはいつ頃ですか?
上原 小学生の頃に気づきました。
――そんな早くに!?
上原 私、成長が早かったんです。その頃から身長が162cmあって体格がよかったので、ランドセルを背負ってる姿に違和感がありました(笑)。小学生って基本的に足が細いじゃないですか。でも、私はムチムチしていたからコンプレックスを感じていたんです。
体育の授業でショーパンを穿くのがイヤだった
――小学生の頃、周りの目は気になりましたか?
上原 太ももがどうこうは言われなかったけど、すでに胸が大きかったこともあって、「おい、デブ」とからかわれることはありました(笑)。
――中学生以降もコンプレックスを抱えて。
上原 そうですね。より人目を気にするようになりました。バレないように裾を切って制服のスカートを短くするのが流行っていたんですけど、私はむしろ裾を長くして足を隠してましたから。それが優等生に見えたみたいで、学級委員に選ばれたんです(笑)。
――小学生の時と違って、性的な目で見られることもあったと思います。
上原 体育の授業の時にショーパンを穿かなきゃいけないので、足を出すのが嫌でした。男子から見られたくなかったんです。チア部でめっちゃ足を出していたけど、それとは違うというか。

