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安倍首相の“ステーキ店発言”とは?
「首相『もう集中審議は勘弁してほしい』言及」(朝日新聞 6月21日)
「予算委 集中審議『勘弁』」(毎日新聞 6月21日)
安倍首相は20日の夜に銀座のステーキ店で麻生財務相、自民党の二階幹事長、二階派の河村建夫衆院予算委員長らと会食。
その席で首相は延長国会について「もう集中審議は勘弁してほしい」と発言したという。
モリカケ問題で野党の追及を受けるのはもうイヤだ、という意味だ。これもオウンゴールに見えた。
東京新聞(6月21日)は「ステーキ店でレア発言?」。
おいしい見出し。
ちなみにこの「もう勘弁して」発言は読売と産経は紙面では報じていなかった。首相の弱気は見せたくない?
またも「あった」ものが「なかった」ことに
ところが驚いたのはここから。翌日の報道であった。
「『集中審議は勘弁』首相発言は『なかった』」(日刊スポーツ 6月22日)
え、え? 「なかった」?
《この発言を報道陣に紹介した自民党の河村建夫衆院予算委員長が21日、急きょ党本部に報道陣を集め、「勘弁」発言について「そういう言い方は一切なかった」と説明し、前日の発言を撤回。「『予算委員会よろしくね』という感じのあいさつがあった」と述べたが、意味合いの異なる言葉に変わっていた。》(日刊スポーツ 同)
一般紙でも確認すると、
「『集中審議勘弁して』首相は発言せず」(産経 6月22日)
またしてもギョッとする。
モリカケ問題の特徴の一つは、本来「あった」とされるものが「なかった」という驚きの展開が繰り返されたことだ。文書でも面会の事実でも。