サッカーW杯が盛り上がっていますが、政界もサッカーネタが多いのだ。

 麻生財務相は日本対コロンビア戦のあと「ロスタイムの5分、長く感じたろ。(国会会期の)延長も同じ。ロスタイムに下手な失点が起きないように」と発言し、

「党内『麻生氏が一番心配』」(読売新聞 6月22日)

ADVERTISEMENT

 と書かれた。見事なオウンゴールである。

麻生太郎副総理 ©getty

「新聞読まない人は自民党支持」発言はファウル?

 次も麻生氏。

「新聞読まない人 自民支持」(読売新聞 6月25日)

 麻生氏は新潟の講演で「はっきりしていることは10代、20代、30代前半、一番新聞を読まない世代だ。新聞読まない人たちは全部、自民党(支持)だ。新聞取るのに協力しない方がいいよ」と発言。

©文藝春秋

 新聞を読まない人が自民党支持ってこれもオウンゴール感が漂うが、しかし「新聞取るのに協力しない方がいいよ」という発言や「安倍内閣に批判的な新聞への不満を示したもの」との記事の解説を読むと、これはオウンゴールではなく意図的なファウルなのだろう。

 しかし麻生氏がここまで新聞を意識してるのかと思うとニヤニヤしてしまう。トムとジェリーならぬ「麻生と新聞」が面白くなるだけだからだ。麻生氏は常に全紙をチェックしたうえでイライラしているに一票いれておきたい。

 さて、延長国会前のこちらの発言にも注目した。キーワードは「勘弁して」である。