元SKE48のメンバーで、新たなグループでのアイドルデビューが決まっていた鈴木愛來(さら)さん(19)。しかし、2026年1月24日。電車内で立っていられないほどに体調が悪化し、後日「脳こうそく」だと発覚。ファンも待ち望んでいた再びのアイドルデビューは幻となり、闘病生活がはじまった。

 検査や治療で入院して一度退院したが、のちに手術のために再び入院。闘病中には「常に死がそばにある感覚」で、ひとりで涙を流すこともあったという鈴木さんに、実家での療養生活や、再びの入院で開頭手術を受けた際の壮絶な状況などを聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く

鈴木愛來さん ©榎本麻美/文藝春秋

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医者から「頭を切る『開頭手術』が必要になる」と…

――孤独な夜も過ごした入院生活が、いったん終わりました。

鈴木愛來さん(以下、鈴木) 2月中旬頃でした。先生から「頭を切る『開頭手術』が必要になるけど、状態が安定した頃に手術をしよう」と言われて、一度、退院しました。とりあえず「家に帰れる」とホッとしました。

――退院後は、どのような生活を送っていたんですか?

鈴木 病院からは「何かあったらすぐに電話してください」と言われていて、退院後に気持ち悪さがおさまらず、心配になって連絡した日もありました。

 激しい運動も禁止されていたので、階段などもできるだけ上ったりしないで生活ができるように、家族が気遣ってくれました。

 入院中の治療費もかかっていたし、手術代もかかるし、家にいるしかない生活だったので、両親への申し訳なさも強かったです。

 

――友だちからも、連絡はもらっていたんですか?

鈴木 はい。「治ったら遊ぼうね」と連絡をくれた子もいたんですけど、内心では複雑でした。治るかも分からないし「いつ遊びに行けるんだろう」と思って。

 学校に通ったり働いたりして、遊びに行けるような普通の生活を送っている友だちがうらやましかったです。