元SKE48のメンバーで、新たなグループでのアイドルデビューが決まっていた鈴木愛來(さら)さん(19)。しかし、2026年1月24日。電車内で立っていられないほどに体調が悪化し、後日「脳こうそく」だと発覚。ファンも待ち望んでいた再びのアイドルデビューは幻となり、闘病生活がはじまった。

 19歳という若さで、まさか自分が脳こうそくに「なるわけない」と思っていたと振り返る鈴木さんに、発症から入院までの過程、入院中の複雑な心境などを聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く

鈴木愛來さん ©榎本麻美/文藝春秋

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出演イベント帰りの電車内で立っていられないほどの体調不良に

――1月24日、仕事として出演したイベント帰りの電車内で、急に体調が悪くなったそうですね。

鈴木愛來さん(以下、鈴木) その日は、混雑した電車内で、急に具合が悪くなってきて。視界がグラグラして、手すりにつかまっても立っていられないぐらいでした。その状態からうずくまってしまい、10分ほど、身動きが取れなかったです。

 声も出せないし、顔も上げられないほどの私を心配して、声をかけてくださった方もいました。2駅分ぐらいはそのままだったと思います。

 ようやく身体を動かせるようになったタイミングで、お母さんに「貧血かもしれない」と連絡をして、迎えに来てもらいました。

 

――迎えに来てくださったお母さんも、だいぶ心配していたのではないですか?

鈴木 そうですね。帰り道では「病院に行ったほうがいいんじゃない?」と言われていたんですけど、翌日には撮影のお仕事があったので、(病院は)無理だなと思ったんです。

 電車で倒れた日からしばらくは、頭痛薬でしのぎながら、仕事をしていました。