なぜ宮下氏ではなく、小泉氏を推薦したのか?
――今回、新大臣に小泉さんの名前を挙げたのは森山さん?
「いやいや、これはもう人事権は総理でございますから。ただ、総理がこの人か、この人か、それは思われるじゃないですか」
――宮下さんの名前も挙がっていたそうだが。
「そうなんですけども。宮下さんは今、自民党の総合農政調査会長ですから。それは適任ないい人だと思いますけど。『小泉さんでどうだろうか』という気持ちが総理は間違いなくあられましたので、総理が打診をして断られるとおかしなことになりますから。大体、打診というのは幹事長の仕事ですから。私が前語りをしたと、そういうことなんです」
「正しい改革は進めなきゃいかんと思います」
――森山さんも小泉さんが適任だと見ている?
「アナウンス力はありますし、しっかりした的確な行動力もありますから」
――「農協改革にも手をつける」という小泉さんに、森山さんも「存分にやってもらって構わない」と。
「いや、それは構わないと思いますし、正しい改革はしなきゃいけませんが、小泉さんが現場の全てを知ってるわけではありませんので、色んな意見を聞いて、正しい改革は進めなきゃいかんと思います。間違った改革をしたら、食の安全保障に影響しますからね。そこはやはり我々もよく見とかないかんと思います」
◇◇◇
5月28日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」ならびに29日(木)発売の「週刊文春」では、約40分にわたる取材で森山氏が明かした更なる小泉氏への評価のほか、小泉家を長年支援する米卸業者の存在、小泉氏がオーナー会員となっていたブランド米、JAが農水省に圧力をかけていたことが窺える内部文書、専門家が予測する今後の意外なコメ価格などについて報じている。

コメ2000円に挑む小泉進次郎農相の大誤算 《有力支援者はコメ卸業者だった/森山幹事長を直撃「小泉さんは現場を知らないので」》
週刊文春の注目記事
文藝春秋が提供する有料記事は「週刊文春電子版」「Yahoo!ニュース」「LINE NEWS」でお読みいただけます。
※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。

