――その楽しかった古着店もやがて辞めてしまいます。なぜですか?

ミシャ コロナ禍で通販部門を私がやりますよって言って部署を立ち上げて、1人でやっていたんですが、めっちゃ売り上げがあったんです。給料については最初は歩合制って言われていたので、めっちゃ期待したんですよ。一体いくらもらえるんだろうって。

 でもいざ給料をもらったら、店頭で働いていた時より手取りが低かったんです。なんで? ってなるじゃないですか。社長に直談判しに行ったんですけど「歩合制なんて言ってない」と言われて。そのタイミングで店長が代わったりといろいろあったので辞めました。

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――そこを辞めて、次はメイドカフェでメイドとして働きます。

ミシャ ずっとメイドカフェで働きたかったんです。けれど高校時代は学校のルールでダメで、専門学生の時は学校側から「できるだけアパレルのバイトをしてほしい」と言われて、アパレルのバイトをしていました。

メイド服姿のミシャさん(写真=ミシャさんのInstagramより)

 古着店で働いていた時も掛け持ちをしたくてメイドカフェの面接には行っていたんですよ。ただ古着の仕事の方が忙しくて結局メイドの方は辞退をしていて。

 札幌のメイドカフェには通っていたんですよ。メイドさんの中に“推し”がいたんですが、その推しの子が新規オープン店の店長になったんです。それで店長になったお店に通っていたんですけど、推しが過労でどんどん干からびていって(苦笑)。「大丈夫。手伝おうか?」と最初お手伝いくらいのノリでメイドカフェに入ったら、入って2ヶ月目で新規店の店長になったんです。

「谷間を見せてみたり、下着を見せるぐらいまで脱いでみたり…」SNSでバズるまでの苦労

――えっ、2ヶ月で店長ですか?

ミシャ そのメイドカフェは上の人がいなかったんですよ。オーナーはいるんですけど、東京にいるし、社員さんも2人いるんですけど、こっちもずっと東京にいて。最長、半年間は北海道に来なかったんです。だから私を含めた雇われ店長3人で、札幌の店舗を全部を管理しなきゃいけなくて。

 

――それでよく回せましたね。

ミシャ 本当にやばかったですよ。誰でも開けられるロッカーに100万円を超える現金が入っていて、「大丈夫か、この店」って思ってました(笑)。

 ただ私は真面目な性格なので、店長をやるなら全力でやりたい。当時はTikTokを頑張ろうという風潮があって、どうしてもTikTokで100万再生を出したくてありとあらゆることやったんですよ。

 例えば大人数で踊ってみたりとかなんか。あとは谷間を見せてみたり、下着を見せるぐらいまで脱いでみたりと、もう考えられること何でもやって毎日投稿しました。それで、たどり着いたのが壁ドンの動画だったんです。