石田 オーラというかカリスマというか、そういうものが今まさに宿っている人たちにあとは任せて、それがなくなった人は退場でいいんじゃないかと感じたからです。今後は自分が映像に関わるとしても、出るほうじゃなくて作るほうかな。監督として、役者の魅力を引き出してあげるようなことをやりたいですね。

――監督として映画制作に乗り出し、年内にクランクインする予定だとか。

石田 脚本を用意するのに時間がかかっちゃっているんですけど、題材はもう決まっているんですよ。貿易摩擦とかエネルギー問題とかにも触れて……。

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――けっこう骨太なストーリーになる予感ですね。息子であるいしだ壱成さんも起用するつもりだと聞きました。

石田 まだ役どころは決まっていませんが、どこかしらに出演してもらおうと思っています。俺も人のことは言えないけど、やっぱり彼は自分に甘いところがあって、そのせいで今まで失敗してきちゃったんですよね。

 でも俳優としての資質はすごいと思うので、特に心配はしていません。子育ての結果というものはずっと先になってみないとわからないけど、大きいふたり、壱成とすみれに関しては、「そのまま頑張れ」って感じです。

 長男・いしだ壱成へのアドバイス

――なるほど。お騒がせの先輩として、壱成さんに何かアドバイスをするようなことはない?

©深野未季/文藝春秋

石田 助言は何度もしてきましたが、うちの奥さんの家族を見てみると、あまり親が子に口を出さないんですよ。特に父親の修さん(元プロ野球選手で監督の東尾修)が子どもの自主性に任せる方針みたいで、あれは子どもへの信頼、リスペクトがあるからこそなのかな。いろんな家族の形があるものだなぁと感じます。

 俺も子どもたちが元気で幸せにいてくれるなら、あとは何をやろうが構いません。ただ、「無理はしないでよ」って肩をポンポンとやるようなイメージでしょうか。

次の記事に続く 《日本最高齢?》“71歳のパパタレ”石田純一、トラブルばかりでも「家庭の平和」は守れている理由「俺と長男はいつも理子に怒られている(笑)」

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