高見沢俊彦が2度びっくりしたアーティスト
高見沢 当時、五つの赤い風船は聴いたことがありました。「血まみれの鳩」(1969年)というブラック・サバス(※イギリスのヘヴィ・メタル・バンド) みたいなタイトルの曲があって、興味が湧いて聴いてみたら、あまりに歌声が綺麗でびっくりして、写真を見たら髭に長髪というルックスに二度びっくりした記憶があるよ。
桜井 女性のメンバー(※藤原秀子)もいたよね。
坂崎 そうそう。男女で同じ音域をハモるからどっちがどっちの声かよく分からないんだけど、ハーモニーがすごく綺麗でね。フォークの中ではカリスマ的存在で、いつもフェスの出番はトリだった。
桜井 すごく人気があったよね。よく話題に上っていた。
高見沢 当時、「五つの赤い風船」というアーティスト名と「血まみれの鳩」という曲名を混同して“五つの赤い鳥”みたく間違って覚えてしまっていて、坂崎の部屋でレコードを聴かせてもらってようやく解決したんだよ。あの頃の高校生なんて、そんなにレコードをたくさん買えるわけじゃないし、特に俺の周りは洋楽志向だったから、邦楽を聴いているやつも詳しいやつもほとんどいなかったからな。
写真:飯田かずな
※本記事の全文(約6500文字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(桜井賢×坂崎幸之助×高見沢俊彦「THE ALFEEの3人を繋いだミュージシャンたち ビートルズ、S&G、アメリカ、CSN&Y…」)。全文では、下記の内容をお読みいただけます。
〈関連記事〉
・THE ALFEE デビュー50年の20大ニュース ノーカット2万2000字「完全版」
【デビュー前(~1973)】
1 学生運動に翻弄された高校での出会い
2 坂崎、フォークソング同好会を創設
3 桜井の美声デビューは村内放送だった!
4 桜井、「古典4点事件」
【ブレイクまでの道程(1974~1982)】
5 疑問符だらけのデビュー
6 “大人の事情”でレコードが発売中止
7 桜井、「角刈り事件」
8 高見沢・坂崎、ギターをエレアコに持ち替える
9 坂崎、『オールナイトニッポン』でレギュラーに
【ブレイク後の足跡(1983~2023)】
10 『ザ・ベストテン』初の衛星中継でアクシデント
11 ファン宅をサプライズ訪問したが……
12 東京ベイエリアで10万人ライブ
13 横浜スタジアムでライブ中止命令
14 サイモン&ガーファンクルの“聖地”でライブ
15 明治学院大学を“名誉”卒業
16 「髙見澤俊彦」が作家デビュー
17 高見沢、タマネギ事件
18 コロナ禍で「顔を合わせない期間」最長記録
【デビュー50周年、これからの“ニュース予告”(2024~)】
19 100回目の武道館、2025年にはライブ3000本に
20 デビュー50周年のライブ、「青森ねぶた祭」に山車

