高見沢俊彦が2度びっくりしたアーティスト

 高見沢 当時、五つの赤い風船は聴いたことがありました。「血まみれの鳩」(1969年)というブラック・サバス(※イギリスのヘヴィ・メタル・バンド) みたいなタイトルの曲があって、興味が湧いて聴いてみたら、あまりに歌声が綺麗でびっくりして、写真を見たら髭に長髪というルックスに二度びっくりした記憶があるよ。

「五つの赤い風船」に2度びっくりした高見沢俊彦

 桜井 女性のメンバー(※藤原秀子)もいたよね。

 坂崎 そうそう。男女で同じ音域をハモるからどっちがどっちの声かよく分からないんだけど、ハーモニーがすごく綺麗でね。フォークの中ではカリスマ的存在で、いつもフェスの出番はトリだった。

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 桜井 すごく人気があったよね。よく話題に上っていた。

桜井賢は「僕らが愛した音楽」の第1回で、最初のコンサート体験はレッド・ツェッペリンだったと明かしている

 高見沢 当時、「五つの赤い風船」というアーティスト名と「血まみれの鳩」という曲名を混同して“五つの赤い鳥”みたく間違って覚えてしまっていて、坂崎の部屋でレコードを聴かせてもらってようやく解決したんだよ。あの頃の高校生なんて、そんなにレコードをたくさん買えるわけじゃないし、特に俺の周りは洋楽志向だったから、邦楽を聴いているやつも詳しいやつもほとんどいなかったからな。

写真:飯田かずな

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連載「僕らが愛した音楽」 第1回

 

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