2024年大晦日の「NHK紅白歌合戦」に出場するTHE ALFEE。彼らは「星空のディスタンス」を披露するが、過去には“とある事情”でこの名曲を演奏できなかった経験があった。デビュー50年を記念したメンバー3人の座談会を一部紹介します。
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横浜スタジアムでライブ中止命令
坂崎 1986年のクリスマスイブは、横浜スタジアムに特設テントを張って、オールナイトライブをやったね。
高見沢 でも、音が大きすぎて、警察から中止命令が出ちゃって、朝までできなかった。
坂崎 横浜スタジアムは市街地にあるから。しかも、12月だから日が昇るのも遅かった。中止になったのが午前5時だから、夏だったらもう日が昇っていて終わってたのに……。あのときはライブの途中で、高見沢が僕らに「2人で繋いでて」とか言って、ステージからいなくなったんだよね。
桜井 高見沢が「警察が来てるから」って(笑)。見たら、本当にステージ裏に警察がいた。角刈りと違って、これは本当の「事件」(笑)。
高見沢 ライブを止めろと言われているんだけど、「ちょっと、ここまではやらないと」「いや、絶対駄目」みたいなやりとりを警察としてました。
同じようなことが、他にも2回ぐらいあったよな。ベルリンでもそうだった。中止命令が出ちゃった。アンプの音を切って、泣く泣く「星空のディスタンス」をカットして。
坂崎 あぁ、そうだ。
高見沢 まあ屋外だと、そういうことはよくありますよ。神宮球場でも同じようなことがあって、花火大会はオッケーでも、THE ALFEEにはもう二度と貸してくれない(笑)。