浅草橋駅ガード下「ひさご」で供される黒きつねとは…?

 個人経営の立ち食いそば屋では、近所の豆腐屋から仕入れたお揚げを炊いて出している店も多い。市ケ谷駅近くにあった「瓢箪」のお揚げは九段下にあった豆腐屋から仕入れていた。お揚げがデカくて驚いた記憶があった。

浅草橋ガード下の「ひさご」

 浅草橋駅ガード下にある「ひさご」のきつねは独特だ。店主の八ちゃんに聞くと、京都の老舗の豆腐屋からわざわざ仕入れ、店で醤油、砂糖などとじっくり炊いているという。その姿をみたら、関西人は卒倒するかもしれない。色が黒いのだ。

黒きつねとブラックホール漆黒つゆ

 黒きつねである。肉厚なお揚げが細長く切られて3本のる。つゆはこれまたブラックホール漆黒つゆ。飲み干すと血圧がぐんと上がりそうだ。お揚げをひとくち。

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肉厚なお揚げが細長く切られて3本のる

 うまい。そして、甘い、塩っぱい。堪らない。

江古田「のじろう」で偶然出会ったデカいお揚げ“お化け”

 関東がようやく梅雨入りした頃、西武池袋線江古田駅すぐにある立ち食いそば屋「のじろう」を訪問した。 

定点観測に江古田へ

 三津田店長に挨拶して近況報告。

駅北口すぐにある「のじろう」

 最近、「きつねそば」にハマっていると伝えると、「それならウチの食べてくださいよ。最近密かに流行っているんです」とすぐにジャブが返ってきた。

いつも元気三津田店長と人気お姐さん

 そこで券売機に行くと「きつね そば うどん」のボタンがない。「ああ、お化け(オバケ)のボタン押してください」という。

券売機に「きつねそば」のボタンがない?オバケ?

 食券を渡すと、1枚のお揚げを取り出して電子レンジで2分チン。アツアツのつゆにアツアツのお揚げがどっかーんとどんぶりを覆いつくすようにのって登場した。