「海外の風俗店」で印象に残っていること

――レオさんは各国の風俗街にも積極的に訪れています。印象に残っている場所はありますか?

レオ まずは韓国ですかね。部屋に入った瞬間に、3人の女性に囲まれて体中を触られる、みたいなサービスでした。まさか女性が3人もいるなんて思わなかったから、びっくりしました……。

 香港には、「ピンポンマンション」と呼ばれる、マンションのワンフロア全体がそういう部屋になっている場所がありましたね。ピンポンすると中から女性が出てきて、気に入った人と時間を共にできるんです。

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 その他にはドイツに「FKK」という裸で入る混浴サウナがあったり、オランダの「飾り窓地区」は完全に観光地化していて、エンタメ目的で訪れている女性観光客もちらほら見かけたりします。

 国によって、性産業の形も様々でどこを訪れても新鮮で面白かったですね。また、そこで女性と会話をするのも、その国や地域の背景や価値観が見えて楽しいですよ。

――特に印象に残っている会話はありますか?

レオ バンコクのある店に行ったとき、女性が「私たちは体を売っているんじゃない。家族の未来を買っているんだ」と話していたのをよく覚えています。その言葉の重さは、日本で安心安全に生活している僕には、完全には理解できないもので、いろいろ考えさせられましたね。

 また、FKKで出会ったハンガリー人の若い女性と話したときのことも印象的です。彼女はすごく頭が良くて、5カ国語も話せるらしいんですよ。「将来は国際機関で働きたいから、学費を稼ぐためにハンガリーより給与の良いドイツに出稼ぎに来ている」と言っていました。失礼な質問なんですけど、彼女に「知らない男性に裸を見られるのって、恥ずかしくない?」と聞いたら、「恥ずかしいのは、夢を諦めること」だって答えたんです。その答えに、僕は何も言えませんでした。