「嵐」の二宮和也(42)が異例の著書『独断と偏見』を刊行した。ここには、故・ジャニー喜多川氏に「謝ってもらいたい」ときっぱり言い切る二宮の姿があった。くしくも6月20日には、「TOKIO」の国分太一(50)について、コンプライアンス上の問題行為が複数あったことを理由に番組の降板と無期限の活動休止が発表され、6月25日をもってTOKIOは解散するという。旧ジャニーズタレントの“倫理観”が問われるなかで、二宮は何を語ったのか。(全2回の1回目/後編に続く)
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「いま、いちばん会ってみたい人」への回答
〈ジャニー。ジャニー喜多川に、誠心誠意をこめて謝ってもらいたい。自分が大事にしていた事務所、自分の居場所を奪ったことに対して謝ってもらいたいと思っている。事務所をつくった人間でもあるけど、壊した人間でもあるから。〉
6月17日。42歳の誕生日に『独断と偏見』(集英社新書)を刊行した、二宮和也。
昨年3月から12月にわたり、月に一回10の四字熟語をテーマに計100の質問に答える形で人生観やビジネス論、死生観などを真摯にかつ奔放に語ったものをまとめた新書となった。
なかでも、最終章のテーマとして選ばれたのが【二宮和也】で、【いま、いちばん会ってみたい人は? その人から何を聞き、何を得たい?】という質問に対する答えが冒頭だ。
同書のなかでは、こう続く。
〈被害に遭われた方々がいるなかで、自分が軽々に語れることではないけど、あの事務所がなくなるなんて思ってもみなかった。〉
2023年に故・ジャニー喜多川氏の性加害問題が再燃してジャニーズ事務所が消滅して以来、元ジャニーズのタレントらが言及することのできなかった“ジャニーへの想い”をズバリと答えたのはニノだった。

