刊行に先立つ取材会でも記者の質問に答え続けた
新書の刊行に先立つ6月10日、約40名のマスコミを前に取材会も開かれ、その部分についても記者からの質問に彼は答え続けた。
「あの人がこの本を作るきっかけとまでは言いませんけど、大元にいる人ではある。あの人が人様に迷惑をかけずに生活していれば、ずっと所属していた事務所はなくならなかったし、僕がこういう独立の道をたどることはなかった。でも、あいつはなんも言わないんだよな。世間の報道とは別軸で、なんだかなあっていう思いはずっとあった」
話はジャニー氏のことを、「あの人」、「あいつ」と称した二宮と生前のジャニーの関係にも及んだ。
「たぶん言えない人たちもいるし、言いたくない人もいる」
「僕自身は、生前の彼に対して、喧嘩も言い合いもいとわずに自由に発言していたので、会いたい人と聞かれて彼の名前が出てきたんだと思う。
(もしもジャニー氏と会うことができたら彼は)謝るんじゃないでしょうか? 謝れる人には全員に謝ってほしいし、そういうある種のピュアさのようなマインドを持った人間が集まって大きくなった会社だし、僕も今はちょっとイレギュラーな形ですが所属していますし、そういう自由な振る舞いを許してくれた会社でもある。
役職も権限も関係なく、まず一対一の人間として謝り、そのあと職位にともなう責任を負ってきちんと対応してほしい。最初に、対等な人間同士として話ができたらと思います。もう死んじゃっているのでなんとも言えないのですが、そういう意味合いを込めて本書ではこのような回答をしました。
これは僕の完全に偏見ですけど、そうしてもらいたいタレントはいっぱいいたんじゃないかなと思っています。たぶん言えない人たちもいるし、言いたくない人もいるだろうし、本当はすごくセンシティブだなって思ったけれど僕に対してこの話の問題のセンシティブさはそこまでなかったので、まぁ出てきて謝ってほしいなということを、質問ベースとしてお答えしたという形ですね。 もっと言うと、前の事務所に所属したままこの本を出版することになっていたとしても、この主張は変わらない。やっぱり書いたと思う」
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