解体や産業廃棄物処理業の会社を23年9月に設立した鄧は、いわば一人親方の解体工。その暮らしぶりを知人が明かす。
「彼はひと月前まで川口市にある奥さん名義の新築3階建ての住宅に、妻子らといっしょに暮らしていました。日本語は達者ではなく、SNSも中国の微博などを好んでいた。中国東北地方のニュースをフォローしていたので、東北出身だと思います。美女と車のアカウントもフォローしていた」
車はとっかえひっかえだが…「運転は下手」
車好きは有名だったようだ。川口市時代の近隣住民によると、
「初めて会ったときからスキンヘッド。車はレクサスでした。家の表札は奥様の名前にハートマークの囲いがあって、ラブラブって感じでしたね。ディフェンダーに買い替えたのは2カ月くらい前じゃないかな。儲かってるんだなあと思ったのを覚えています」
別の住民も口を揃える。
「車はとっかえひっかえでしたね。ニュースに出ていた車は、家の横の空き地に無断で停めてましたよ」
ひと月ほど前に川口市の家を売り、三郷市内の団地に越してきたばかりだった。
「ニュースで見たランドローバーやハイエースに乗っているところも見たことがあります。ただ、路上駐車のトラックの追い越しに手間取ってる姿を目にしたことがありますし、運転は下手な印象」(団地近隣住民)
中国で取得した運転免許を簡単な手続きで
なみなみならぬ車への執着の一方、その酒癖も周囲には知れ渡っていた。
「同じ年代の中国人の仲間を5、6人集めて、よく路上でバーベキューをやっていました。お酒も飲んでいたでしょうね。頻度は月に2、3回くらいです。早いときは朝10時くらいから始めていましたね」(前出・川口市時代の近隣住民)
強面の風貌ながら、近所トラブルはなかったという。
「一度、公道にまでバーベキューの輪がはみ出したことがあり、『ちょっと邪魔です』って言ったことがあるけど、鄧さんはニコニコして『あーごめんねー』って。人当たりはよかった」(同前)
鄧についてはもうひとつ問題が指摘されている。
「鄧容疑者が中国で取得した運転免許を日本のものに簡単な手続きで変更できる『外免切替』制度を使っていたということも判明しています。近年外国人運転手による交通事件の増加にともない、切替時の手続きの厳格化を警察庁が検討している最中です」(前出・記者)
飲酒運転の上でひき逃げ――重罪なのは万国共通だ。
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6月25日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」ならびに6月26日(木)発売の「週刊文春」では、「中国の乗っ取りを許すな!」と題したキャンペーン記事の第1弾を掲載。“家賃2.6倍マンション”の住民たちの悲痛な訴えや、合同会社の関係者への直撃取材、中国人による“五輪選手村マンション”の所有比率、さらに、暴走ドライバーを生む外免切替制度の問題点や、パンダを要望する“疑惑の知事”などについても詳報している。
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