2024年8月、医師を装って当時18歳だった女性に乱暴しようとしたなどとして、無職・福田友幸被告(当時40歳)が逮捕された。福田被告は医師を装って治療と思いこませ、女性の自宅で体を触るなどのわいせつ行為をしたうえ、名古屋市の宿泊施設で乱暴しようとした疑いが持たれている。

 被害女性がSNSで知り合った福田被告に「不安でよく眠れない。うつ状態で学校にいけない日もある」などと相談をしたところ、「後輩に精神科の専門医がいる」と言った福田被告自身が、“精神科の専門医”になりすまし女性に接触。一人二役を演じていたことも捜査の過程で明らかになっている。この事件の全貌を詳しく解説する。(全2回の2回目/最初から読む

愛知県警中署

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マッサージと称し陰部の方に指先が…

「私は医師だ。性的な気持ちは一切ない」

 そこでA子さんは自宅で全裸になって、福田被告のマッサージを受けることになった。

 すると太股から陰部の方に指先が入り込み、膣の中に指を入れられた。

「子宮が下がっているな。だからうつになるんだ。いずれ重大な病気になる」

 福田被告はこんなことを言って、A子さんの体が揺さぶられるほど激しく膣内を掻き回した。

 A子さんが「トイレに行きたい」と言うと、福田被告も一緒に付いてきた。便座に腰掛けると、その前にしゃがみ込み、「老廃物を出さないといけない」と言って、また膣内に指を入れてきた。A子さんはその体勢のまま排尿させられた。

「子宮を押し上げるためにもっと太いものを入れなければならない。病院なら専用の器具があるんだが、ここにはないから陰茎を入れてもいいか?」

「イヤです。それじゃあ性行為が成立しちゃうじゃないですか。そんな治療は聞いたことがありません」

 さすがにそれはA子さんに断られ、福田被告は裕翔に電話をかけて、「カラオケに行って、そこで裕翔と合流しよう」と言い出し、再び外出することになった。

ラブホテルに連れ込まれ「さっきの治療の続きをしなきゃ」

 JRで別の駅に移動。しかし、どこのカラオケ店も満員だったため、「カラオケさえあれば、どこでもいいよね」と言われ、ラブホテルに行くことになった。

 ところが、福田被告はカラオケをまったくせず、「さっきの治療の続きをしなきゃならない」と言い出した。