プロポーズの言葉は?
また、記者から、「ご結婚を決意されたのは、いつごろでしたか。礼宮さま(当時)からのプロポーズのお言葉と、紀子さんのご返事は」と、質問されて次のように話した。
「決意は、だんだん、徐々に、そういう方向に固まっていったというところでしょうか」(秋篠宮さま)
「私も礼宮さまと同じく、徐々に気持ちを整理して参りました」(紀子さま)
「プロポーズは……そうですね、確か昭和61年の6月26日だったと思いますけれども、『私と一緒になってくれませんか』と話した記憶があります」(秋篠宮さま)
「私は『よく考えさせていただけませんか』と申し上げました」(紀子さま)
記者から、「現在、(昭和天皇の)喪中で、ご自身も留学中のお立場ですが、そういう時のご婚約決定をどうお考えになりますか。両陛下から反対はございませんでしたか」と、質問され、秋篠宮さまは以下のように答えている。なお、秋篠宮さまは1988年夏から約2年間、イギリスのオックスフォード大学大学院に留学している。
「現在、留学中、喪中ということでもありますが、ここ1、2年の間に川嶋家の方にいろいろ問い合わせ等が多くなって、私としても責任のあることですので、早い時期に公にしたいと判断いたしました。そうなりますためには、本日もございました皇室会議を経なければいけないわけですが、それにつきましては宮内庁としても特に異議はありませんでしたし、両陛下から反対もありませんでした」
「のんびりと明るく、和やかな家庭を築けたら…」
また、「ご結婚されると、独立され、宮家を営まれるわけですが、今後のご自身のあり方、抱負というものがございましたら、うかがいたいと思います」との質問に対し、秋篠宮さまはこのように答えている。
「新しい経験となるわけですけれども、いろいろな方からお導きいただきながら、二人でいい家庭を築けたら幸いと思っております。皇族としての抱負といたしましては、天皇をお助けする立場でございますし、与えられた皇族としての仕事をひとつひとつ、大切に果たしていくつもりでおります」
「どんな家庭を築いてゆきたいとお考えでしょうか。また、お子さまは何人ぐらい、お望みでしょうか」と、聞かれた紀子さまは、次のように話している。
「礼宮さまとご一緒にのんびりと明るく、和やかな家庭を築けたらと思っております。後の質問についてでございますが、それについても、これからゆっくりと考えていきたいと思っています」


