国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かす連載「日本語探偵」。2016年8月から連載が続いてきた中でも、読者からの反響が特に大きかった回を紹介します。[全5記事]


【す】「座り込み」を辞書が「定義」するわけじゃない

〈新基地断念まで座り込み抗議 不屈3011日〉という看板の場所に誰もいなかったとして、抗議日数の表示を〈0日にした方がよくない?〉とツイッターに投稿したのは、インフルエンサーの西村博之さんでした。 2022.11.09


【ほ】「ほんま」の漢字表記 そこは怒るとこちゃうで

ネット上では「本間」の表記への風当たりがかなり強いようです。感情的反発もあれば、「本間」を書く人への人格攻撃まであります。さすがに行き過ぎです。2024.11.08


【か】「鑑みる」の前の助詞「に」「を」どっちにするか 

明治~昭和初期に発行された雑誌『太陽』の文章を見ると、1895年の号では「~を鑑みる」がある程度観察されますが、1901年以降の号では「~に鑑みる」が圧倒的になります(国立国語研究所のコーパスによる)。 2022.08.03


【う】「うんぬんかんぬん」発生源は思ったより古い

「『電車が遅れまして』うんぬんかんぬんの言い訳を彼は続けた」などと言うことがあります。この「うんぬんかんぬん」を、あなたは使うでしょうか。最初に聞いたのはいつか、覚えていますか。2021.06.14


【は】「廃」をやまいだれに 私もわりと書く誤字です

実は、私も高校の頃から「廃」をやまいだれで書いていました。「廃人」の「廃」をそう書いた文章が残っています。何年か前にも「廃止」の「廃」をやまいだれで書いた自筆の画像をSNSに投稿したところ、指摘を受けました。2024.04.09

文藝春秋

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