経済学者・成田悠輔さんが“いま会いたい人”と縦横無尽にトークする連載「成田悠輔の聞かれちゃいけない話」。最新回では、モデルの冨永愛さんをゲストに迎えた。

 成田さんが「日本のファッションの未来はどうでしょうか?」と尋ねると、冨永さんは「駄目でしょう」と即答。

「このままだとどんどん縮小していって、戦略が上手なエルメスやシャネルといったハイブランドだけは残るけど、それ以外は淘汰されていくんじゃないかな」(冨永氏)

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冨永愛氏と成田悠輔氏 ©文藝春秋

「あれだけの天才たちが挑んでも…」

 さらに冨永さんは「ファッションに新しいものってもう『ない』ですよ」と、イノベーションが失われた現状を指摘。本当の驚きがあった最後の時代として、アレキサンダー・マックイーンらが活躍した2000年代初頭を挙げた。

「あの頃はまだ、みんな夢を見て、沸き立って。『次は何が出るんだろう』ってワクワクしていました」(同前)

 一方、成田さんは、「あれだけの天才たちが挑んでも、ブランドと資本の秩序と階層の前では無力なのかなと。それがファッションの良いところであり悪いところだなと外野の野次馬的には感じるんです」。

成田悠輔氏 ©文藝春秋

 話題は、冨永さんが身を置くモデル業界の厳しい現実にも及び、モデルという職業だけで生計を立てられるのは「『一つまみ』もいない」と、その過酷な実態を明かした。

 これほど厳しい世界でトップランナーであり続ける冨永さんの原動力は、いったい何なのか――。

冨永愛氏 ©文藝春秋

 対談ではこのほか、ショーの主役が、モデルから観客席のインフルエンサーへと逆転した現象や、一過性に終わった“多様性”ブームの実態など、業界のリアルが語られた。

 対談の全文は「文藝春秋」2025年8月号、および月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されている。

文藝春秋

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日本のファッションは、このままでは駄目ですか?

出典元

文藝春秋

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