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遠野なぎこが作家と交わした“約束”
〈遠野なぎこさんの愛猫・愁くんの所在について、ご存知の方おられませんか〉
遠野の部屋から身元不明の遺体が発見されると、X(旧ツイッター)にこう投稿したのは、親交がある作家の吉川ばんび氏だ。
7月6日、吉川氏が「週刊文春」の取材に応じた。
「遠野さんとは『文春オンライン』のインタビューでお会いしました。インタビューは2度行なっており、2回目の取材は2024年に文藝春秋の社屋で行いました。几帳面で優しく、気を使える方という印象でした。
取材後に『猫ちゃんと暮らしたいの』と言っておられました。『けれど一人ぼっちだから無責任なことはできないから』と。私も以前猫を飼っており、心の支えになってくれた経験がありました。『あ、遠野さん、猫を飼えないと死んでしまう』と直感的に思ったのです。
そこで連絡先を交換して、なにかあったら私が責任を持って引き取りますという約束をしていたのです」(吉川氏)
遠野は以前、メインクーンの「悠くん」とノルウェージャンの「蓮くん」を飼っていた。しかし、蓮くんを2016年に、悠くんを2020年に看取っている。愛猫の旅立ちは相当な喪失感だったという。

