スーパードッグの本名は“小津”?

 つまりは、今の時代をリアルに反映したスーパーマン映画にしているということなのだが、だからといってエンタテインメント度が薄いわけではない。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズでみせたガンらしいレトロ趣味や笑いは健在のようで、予告編では懐かしいスーパーマンのテーマ曲、さらには「マン・オブ・スティール」シリーズでは消えていた赤いトランクスもリバイバル。そして、実写映画では初登場になるスーパーマンのバディ・ドッグ、クリプトの姿が! スーパーマンと同じクリプトン星出身のスーパードッグだ。

©︎&TM DC ©︎2025 WBEI  IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.

「クリプトは僕の飼っている保護犬がモデルになっている。彼はとても乱暴で、僕のノートパソコンを噛んで壊したこともあった。そういう彼と付き合っているうちに、クリプトを映画に登場させるのは面白いんじゃないかと思うようになったんだ。映画の冒頭にスーパーマンとクリプトが出てきて、ふたりの奇妙な関係がわかるようになっている。クリプトはスーパーマンを愛しているんだけれど、それをどう表現していいかわからないんだ」

 予告編に登場したクリプトのかわいらしさに世界中が熱狂したのはいうまでもない。このクリプト、ガンの愛犬と同じ犬種にこだわったというが、日本人的にはうれしいエピソードもある。

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「そう、僕の乱暴者の愛犬の名前はオヅ。ヤスジロー・オヅ(小津安二郎)から取ったんだ。僕はオヅ監督を敬愛していて、しかも彼は何だかオヅに似ているんだよ(笑)。大好きな監督にちなんだ名前を自分の愛犬につけるなんてクールだと思わないかい?」

 このオタクなセンスもジェームズ・ガン。社会性のみならず、娯楽性、オタク性も満載の作品になっているに違いない。

INTRODUCTION
ジェームズ・ガンが監督する、DCユニバース第1作。スーパーヒーローの代名詞として、これまで何度も描かれてきたスーパーマン。ガン流の演出による完全リブートで、新たなヒーローが誕生する……。

 

STORY
大手新聞社「デイリー・プラネット」の新聞記者クラーク・ケント(デイビッド・コレンスウェット)。彼は、実は地球を守るヒーロー・スーパーマンだった……。

 

STAFF & CAST

監督:ジェームズ・ガン/出演:デイビッド・コレンスウェット、レイチェル・ブロズナハン、ニコラス・ホルト/2025年/アメリカ/129分/配給:ワーナー・ブラザース映画/©︎&TM DC ©︎2025 WBEI  IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.

次の記事に続く 「僕が演じるスーパーマンは完璧じゃない」デイビッド・コレンスウェット(31)の新生スーパーマンが“トランクスを穿くことにした”意外なワケ