――これまでの「挫折」も受け入れられましたか?

岡田 挫折したことは、そのまま挫折として今でも残っていますね。乗り越えた、という感じではないです。乗り越えるっていうよりは、諦めないことなんじゃないですかね。諦めたらやっぱりそこで終わってしまうので。

――今後は弁護士として活動していく予定なのですか。

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岡田 いま司法修習生をやりながら考えているところですが、弁護士の道へ進む可能性が高いと思います。今は司法修習生という立場で専念義務があるので兼業などは禁止されていますし、弁護士になれた後に僕がまた役者をやりたいと思っても、呼んでもらえなければ出られないですからね。

©︎文藝春秋

――これまでの人生を振り返って、どう思われますか?

岡田 変な人生ですよね、一貫性がないというか。一貫性がある人生を送れている人って本当にすごいなと改めて思いました。僕は芸能界も司法試験も「どんな感じなんだろう」「自分にもできるのかな」という好奇心でフラフラ生きてきたので。

「目標って僕にとっては呪いみたいなものなんですよね」

――受験、芸能界、司法試験といろんな分野で結果を出してきた岡田さんを羨む人もいると思いますが、一途な人に憧れがある?

岡田 僕は何か目標を設定しないと落ち着かないタイプなんですけど、1回目標を決めてしまうと最後までやり遂げないと気が済まないので。だから目標って僕にとっては呪いみたいなものなんですよね。

――今は新しい目標を立てて、一番楽しい時ですか?

岡田 司法修習に全力を注ぐと決めているので、今は迷いはないですね。でももっと大きな目標を立てたら、また視野が狭くなってそれだけになってしまいそうで、ちょっと怖さはあります。大変なんですよ、呪いは。

――ご自身の人生を「変」とおっしゃいましたが、変わった道を歩んできたことが弁護士になったときに生きてくることもありそうですよね。

岡田 変な道を歩んできたからこそ分かる苦しみがあったり、寄り添える人がいたりするといいなとは思ってます。そういう意味で自分にしかできないことを追求するのが夢ですけど、まずは修習をちゃんと終えて、法曹になってから考えたいですね。

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