解決策はカップルによって異なる

 一方で、夫の風俗通いを許容する女性も存在します。これも個人の価値観であり、尊重されるべきものです。妻が夫の風俗通いを容認する背景にはさまざまな理由があります。

 人によっては「風俗は愛情とは別物」と割り切って考えているかもしれません。また、「自分の性的な役割はもう終わっている」「性交痛がつらいから、外で発散してもらったほうが気が楽」など、心の整理がついているケースもあるでしょう。妻自身が生まれ育ってきた家庭環境の影響があるかもしれません。

 いずれも個人の価値観や人生経験に基づくものであり、「風俗通いを許せる女性のほうが優れている」「許せない女性は了見が狭い」などと単純に判断できるものではありません。夫婦関係において、性に関する価値観の違いは避けて通れないテーマです。

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写真はイメージ ©siro46/イメージマート

 繰り返しますが、風俗を許容できない妻に「浮気よりはマシ」「男の性欲なんだから」「よその嫁は許してくれている」などと言って納得させようとすることは、相手の感情を無視することになります。同様に、風俗を容認する妻を「冷たい」と批判することも適切ではありません。

 年齢を重ねると、心身や性的欲求の変化に向き合う必要があります。ただ、その解決策はカップルによって異なります。ここもまた「よそはよそ」「うちはうち」なのです。

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