冨永 変わりましたよ。特に待遇面ですね。16歳以下の子は保護者同伴じゃないと駄目、裸や下着姿の撮影やファッションショーには起用しない。待機場所に食事をちゃんと置いておこうとか。とにかくみんな優しくなりました。モデルを人として見るようになったといいますか。

 成田 さらに変わるべきなのは?

 冨永 強いて言うなら、ギャランティでしょうか。特にメンズ。雑誌の専属モデルといっても月2回くらいしか撮影がなくて、ギャラは1回2万円くらい。

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 成田 それってどうやって生活するんですか?

 冨永 働くしかないですよね。みんなバイトしてますよ。

©文藝春秋

 成田 じゃあ、モデルという仕事だけで生活していける人は、ほぼ存在しないってことになりますか。

 冨永 一握りもいないんじゃないですか? いや、一つまみか。

 成田 ますます夢見ちゃいけない業界だということがわかりました(笑)。その火傷するようなヤバさが魅力でもあるんでしょうけど。(構成 伊藤秀倫)

※この対談の全文(約7000文字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(冨永愛×成田悠輔「日本のファッションは、このままでは駄目ですか?」)。
・ランウェイで裸に
・興味があるのは日本のこと
・東京の没落
・ファッションの不純さ
・人生の真ん中がきつい

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